港町で多くの人が目撃情報するビスク・ドール人形。なんと人形が動くという。
この怪異を鑑定するため神格鑑定局の猫野が捜査に赴きます!
人形を目撃したという多くの人々から証言を取っていく様子が面白く、たとえば、それは女子高生とか、中年男性とか、大学生カップルとか、バイクの運転手とかの普通の人々。
同じ人形相手なんですが、見る人によって証言が微妙に異なり、それぞれの生活が浮き彫りになっていく、この構成自体もさすがで秀逸です。
猫野は捜査する過程で、最終的に人形の持ち主と出会います。それは、いったい誰? 本作をお読みください。
新味のある世界観と、丁寧な聞き込み形式による構成が、とても魅力的です。
都市伝説や少し不可思議なミステリー、あるいは群像劇が好きな方に強くおすすめしたい一作です。