三十四歳のデイトレーダー・神楽坂廉は、八年前に打ち切られた漫画をアニメ化したいという一心で出版社を訪れる。だが、二十億の資金を持ちながらも、アニメ制作の現場が「人の時間」で成り立っていること、三年先まで制作ラインが埋まっていること、単価が低すぎること……厳しい現実を突きつけられる。打ち切り漫画への想いを抱えた男が、理不尽な業界構造に真正面から挑む。冒頭3話のみを拝読した上での感想ですが、アニメ制作の現実と、そこに生きる人々の尊厳が丁寧に描かれた力作です。
小説でしか語れない物語がある。ドラマにならないかもしれない。映画にならないかもしれない。漫画にならないかもしれない。でも、小説だから語ることのできる物語がある。これは、そんな作品なんだと思いました。
勝手な感想ですが、あちこちに続編のための伏線があるような・・・。続編をお待ちしています。
アニメーターの困窮やそれを良しとする制作会社、金の便利さ、金だけじゃどうにもならないもの。人手の大切さ。色々考えさせられました。面白かった!読んでよかったです!
文章の構成が凄く良かった、もう少しサブキャラの掘り下げがあっても良かったかも?