※第三章「迫り来る恐怖と歪んだ愛」まで読んだところでの感想です。
灰色のツバメが窓辺に来て、過去に三回だけ戻してくれる。一回目が小学校の林間学校、二回目が塾の夏期講習。教師の夢を諦めた主人公が、大きな後悔ではなく、小さな心残りから順に埋めにいくのが良かったです。
一回目で、熱を出してキャンプファイヤーに出られなかった夜。先生がテントに来て、その曲を鼻歌で歌ってくれる場面が好きでした。何も取り返していないのに、後悔だけがほどけていく。
イベント屋として感心したのは、旅のたびに「目的・制限時間・成功報酬」が先に提示されることです。やることと持ち時間と見返りが最初に出ていて、あとは歴史改変率という数字を見ながら動く。決められた枠の中でどこまで動けるか、という話に最初から作ってあるのが良かったです。
二回目の過去から、記憶との食い違いが始まります。あったはずのない居残り。行った覚えのない人が混ざっているカラオケ。それを「記憶違いかな」で流したところで三章に入って、手が止まらなくなりました。この先も読みます。
奥先生パートの緊張感、すごく引き込まれました✨ 歴史改変率の数字がじわじわ上がっていく演出が効いていて、読んでるこっちまでハラハラしっぱなしでした😳
何より良かったのは、ここちゃんが最後に「救う」んじゃなく「受け止める」を選んだところです🕊️ 過去を変えるんじゃなく受け入れる、という軸が全体を貫いていて、単なるタイムスリップものを超えた一本芯のある物語になってると思います。ツバメの正体や研究所のくだりも、ちゃんと伏線として効いていて丁寧でした🧩
ラストで振り返ると先生たちの笑顔が並んでるシーン、じんときました🥹💫
読後感がすごく優しいです🌸