外の世界をほとんど知らずに育った少女・真白。
ある出来事をきっかけに、彼女の日常は大きく動き始める現代ファンタジーです。
【血と花の異能バトル】
血を武器に変えて戦う異能バトル。
中でも真白の「槍と花」を組み合わせた力は、綺麗さと格好良さがあって印象的でした。
【少しずつ広がっていく世界】
戦いだけでなく、仲間と食卓を囲んだり、遊びに出かけたり。
これまで知らなかった「普通」を一つずつ知っていく真白の姿も、この物語の好きなところです。
個性的な仲間たちとのやり取りも楽しく、その一方で真白自身や晴人をめぐる謎も少しずつ見えてくる。
賑やかな日常と異能バトル、どちらも楽しみたい方へ、オススメの物語です。
「血」をめぐる因縁と、現代の異能バトルが融合した物語。
異能を持たない「出来損ない」と思われていた七夜真白が、仲間たちとの出会いを通して少しずつ自分の力と向き合っていく展開が印象的でした。
物語が進むにつれて、真白の出生や七夜家の秘密、そして数千年前から続く人間と外異の因縁が明らかになっていきます。
特に、単純な人間対怪物の戦いではなく、「人間は本当に生きる価値があるのか」という問いに踏み込んでいくところが良いです。
血から咲く花という美しい異能も作品のテーマとよく噛み合っていて、真白の成長とともに物語そのものが大きく花開いていく作品でした。
最初は、遥か昔に地球へ飛来した「血液」から物語が始まる。
人間に寄生し、体を操り、ついには人類を「学ぶ価値なし」と判断して滅ぼそうとする謎の存在。
初っ端の掴みがほんっっと素晴らしい。
ここまで読ませる冒頭は『稀』でした。
えぇ、大好物です!たまんねぇ!
……と思っていたら、現代パートで登場した主人公・七夜真白が、これまた随分と可愛らしい。
迷子の女の子を放っておけない優しい心の持ち主。
でもどこか世間知らず。
その理由が少しずつ明らかになっていくんですが、これがなかなかに重い。
真白は由緒ある異能の一族「七夜家」の娘。
……なのに、異能が使えなかったという理由で、存在そのものを無かったことにされちゃう。
学校にも通えず、屋敷の中だけで育ち、自分の部屋には思い出の品すらほとんどない。
それって辛くねぇっすか!?
どんな幼少期だよ!ってツッコミましたわー(白目)
そして父親は突然、外異と呼ばれる怪物を従えて政府に反旗を翻し、そのまま失踪。
いや真白ちゃん、開始時点から人生ハードモードすぎんか!?
そんな彼女が身を寄せることになるのが、外異駆除研究機構――通称『外研』。
メンバーは、
見た目ゴリゴリ、中身ほぼ保護者の安達屋さん。
普段はバニーガールだったり警官コスだったりする謎テンションのお姉さん、風兎香さん。
そして、真白を昔から知っているような素振りを見せる謎多き少年、晴人。
……濃いなぁ!!
特に安達屋さんがいいキャラなんですよ。
「嬢ちゃん、無茶すんなよ」
「困った時は誰かに頼れ」
みたいな、ゴツい見た目に反して面倒見のいいおっちゃん。
こういうキャラ、好きだろぉぉぉ!?
私は好きだぁぁぁ!!
もちろんバトルも良い。
血液を武器に変え、傷を再生し、能力ごとに違う異能を発現する。
真白は血を花や槍へと変える。
主人公の能力が私の中に眠る厨二病が疼きだしましたよ。
ぜひ、ここはご自身の目で見てほしい。
「束縛花アイビー」
「吸血花ダリア」
ネーミングセンスね。
もう最高です。
豪邸に住んでいたのに居場所がなかった少女が、赤の他人たちと過ごした僅かな時間の中で、初めて帰りたいと思える場所を見つけていく。
この変化がとても好きでした。
その一方で物語の謎は大盛りを通り越しデカ盛り――いや、鬼盛り(笑)
気になるじゃねぇか!!
ダークな世界観、一人称視点で紡がれる繊細な描写、これは名作の予感がしますわー。
私の個人的な感想ですが、東京グールを彷彿とさせるような空気感でした。
そういった作品が好みの方には、絶対に刺さるはず!
おすすめですよー!