拝読させていただきました。
閉ざされた部屋で起きる不条理な事件と、そこに必ず「抜け道」を見つけてしまう密ちゃんの特異な巡り合わせがとても魅力的です。
頭でっかちにならず足で現場を這い回る刑事・連城蓮の目線を通して描かれるからこそ、解き明かされる動機や人間の生々しさが真っ直ぐに伝わってきました。
合間に置かれた「密室日記」の柔らかくも少し寂しい独白が、事件の影をより際立たせていて飽きさせません。謎が解けたあとに残るほろ苦さと、ふたりの不器用なやり取りの温かさに、じっくり浸れる連作短編です。
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