金木犀の香りが好きです。街角でふわりと鼻をくすぐる甘い香りに顔を上げると、黄色がかった橙の金木犀が見えます。秋が嬉しくなる香りです。この物語は、その香りとともに高校生の機微な心境と距離感を心地よく味合わせてくれます。あなた自身の青春の一ページを思い出しながら、読んでみてください。
派手さはないが、読後に残るものがあります。写真、金木犀、夏祭り、扇風機、ギター、これら細かいアイテムの積み重ねが、リアルな青春を描いている。静かで、春から夏、そして秋へと進んでいく流れが綺麗。その言葉通り「素朴で凄い」作品だと思います。
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