本作は、「爪を隠す能ある鷹」ま三十九歳の王太子が暗躍し宿願を成就させるお話。
宿願についてはネタバレになるので伏せておきます。
舞台となる太陽王の収めるオルレイア王国という架空の国で、日陰者の主人公は日々、周囲から軽んじられている。これは彼の計算通りなのです。周囲の警戒心をといて、密かに思い通りに事を進める。この気づかれず巧みに周囲を操る様はクールで、「クソ、カッコいなおい!」となります。では、暗躍しているこの王太子は冷徹なのかと思いきや……という二面性もあって。何このカッコいいイケオジ。カッコいいしか出て来ません。
この王太子に仕える侍女もキャラが立っていて、ずけずけ憎まれ口を叩きながらもずっと王太子のおそばにいるんですよ。このふたりの関係が良い。
ラストは悲しいエンドになるかと思いきや、沸き起こる感想は、「ええお話や……」です。
お勧めです。未読のかたはこのイケすぎているおじさんと、侍女との関係に悶えてみてください。……あ、もちろん好みはありますが。