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すべてのエピソードへの応援コメント

  • 第19話「『人類の利益のため』」、そして「ポイント・ネモ編」の完結、本当にお疲れ様でした!最後の最後まで濃密な対話と余韻に満ちていて、一気に読み入ってしまいました。

    特に印象深かったのは、AIであるWILLとトーヴァの静かな対話と、その後のニューヨーク本社でのチャオの振る舞いの鮮烈な対比です。

    WILLが放った「『人類全体の利益のため』とか言い始めると、いよいよ本気になるんだ」という刺さる皮肉。そしてその直後に描かれる本社の「機能性物質群として切り分ければ権利化できる」「所有できる形に変える必要がある」という生々しい言葉の数々に、まさに人間と企業の業が凝縮されていました。

    そして何より、あのサイモン・チャオの変化と葛藤が最高にシビれました。「所有できる形に変えた時点で、われわれはそれを失うのかもしれない」という呟き……。かつて自身が言った「所有できる形に変える」というロジックを突きつけられ、冷やかな視線でそれを拒絶する姿に、彼自身もまたこの「場」と触れ合ってしまったことで何か変質してしまったのだと感じさせられます。

    最後の「ヒノモトも、ですか」という問いに対するチャオの沈黙と、続く「――うつし世の傀儡師 ポイント・ネモ編 完――」の幕引きが美しすぎました。

    単なるモンスターパニックやSF的発見に留まらず、科学、企業、政治、そして人間の所有欲と存在論まで描き切った圧倒的な長編でした。素晴らしい物語を読ませていただき、本当にありがとうございました!

  • 第18話:帰投への応援コメント

    第18話「帰投」、拝読しました!

    物語がいよいよクライマックスの直前へと差し掛かり、ポイント・ネモからの「撤退」が持つ意味の重さに息を呑みました。

    特に胸に刺さったのは、潜航を終えて海を離れていく人間たちの静かな心理描写です。「撤退であって敗走ではない」と自分に言い聞かせる感覚や、真壁の「何を持ち帰るかより、向こうが何を持たせたかの方が分からない」という言葉に、巨大な未知と触れ合ってしまった者の不穏な余韻が強く残りました。

    また、トーヴァがミクに語る「文明の死骸の上にも場所を作れると示している」「本当に欲しいのは場を作る能力そのもの」という考察が見事です。人間が選択的孤立や廃棄によって作った空白にさえ、新しいシステムが立ち上がってしまうという視点が、SFとしての深みをいっそう際立たせていました。

    さらに、セルの中で消えずに残り続ける微かな「通い」の描写や、ミクが最後に残した航海記録の文章が実に美しく、静かな余韻を与えてくれます。「壊したから終わり」「離れたから切れ」「終わった」ではなく、むしろここから企業や制度の中へと侵食・波及していく予感に満ちていて痺れました。

    次回はいよいよ最終話ですね。静かで細く、けれど決して消えない「通い」がどこへ辿り着くのか、楽しみです!

  • 第17話:制御の手前への応援コメント

    いよいよクライマックス前夜という趣で、息をのむ展開になってきました。

    今回は海底の緊迫感とはまた違い、「企業と人間たちの政治劇」というもう一つの戦場が描かれていて非常に見応えがありました。

    特に印象的だったのが、深夜の静けさの中で行われた深草とチャオの密談です。「制御」を「封じ込め前提の介入安全性評価」という名目にすり替え、本社の圧力を止めるのではなく「流路をこちらで設計する」という冷徹なロジックには思わず唸らされました。

    また、トーヴァの「観察者としての慎重さ」すらも案件の正当性を担保する盾として利用し、実行権限からは巧妙に外そうとする深草の采配も凄まじいですね。相手の生態系を分析していたはずが、人間側の組織構造や欲望そのものが海底の「節点と輸送網」と見事に重なっていく構造が本当にお見事です。

    ミクが察した通り、いちばん危険な手前で踏み止まれるのか、それとも一線を越えてしまうのか。怒涛のクライマックスも楽しみに追いかけさせていただきます!

  • 第16話:維持と失活の境界への応援コメント

    今回も息をのむような緊迫感で一気に読み進めてしまいました。

    今回は異形そのものと対峙する怖さ以上に、「生きている側と死んでいる側のグラデーション」という目に見えない境界線を覗き込む怖さが際立っていましたね。

    特に印象的だったのが、艇のすぐそばで何かが排除しようとしてくるのではなく、人間をただの「条件変動の一つの変数」として処理しているような海底の反応です。敵意すら向けられないという不気味さが本当に恐ろしくて、読んでいて背筋が冷たくなりました。

    そして、崩れていくか留まるかを決定づけているのが、目に見える大きな核ではなく「通い」と呼ばれる微小な流れであるという考察がとにかく見事です。分析室のセルの中でごく弱く流れる名残りの描写も静かな恐怖があって惹き込まれました。

    チャオの言う「相手の弱点は点ではない」という言葉の通り、その仕組みを理解すればするほど人間側の「制御したい」という欲望が刺激されていく展開がたまりません。止まりたいのに一歩踏み出せば引き返せなくなるギリギリの緊張感のまま、次回も楽しみに拝読させていただきます!

  • 第15話:第四次位相の圧力への応援コメント

    第15話「第四次位相の圧力」、今回も夢中で読ませていただきました。

    チャオの「観察と介入の境界」という冷静な線引きがすごくリアルでした。「蘇生」じゃなく「輪郭確認」という言葉でリスクを管理しようとするあたり、いかにもメディジェニクスらしくてぞくっとします(笑)。

    船内での小さな条件試験の描写も緊迫感がすごかったです。直接餌を与えるんじゃなく「保持できる場」を少し変えるだけの慎重なアプローチなのに、粒子の縁で反応が戻って繊維がわずかに持ち上がる瞬間は、静かな不気味さがあって思わず息を呑みました。

    「生か死か」じゃなく「維持か失活か」というシステムとして捉え直したことで、次のターゲットが「墓場の中の境界線」に定まる流れもめちゃくちゃシびれます!探求心を抑えて自らブレーキをかけるトーヴァの葛藤も人間味があって良かったです。

    壊し方と同時に使い道まで見えてきてしまう人間の業も含めて、ここからの展開が本当に楽しみです。

  • 第14話:失活節点への応援コメント

    やっと時間ができた……ということで、久々に楽しく読ませていただきました!


    第14話「失活節点」、最高にシびれる!初回のような「恐怖と衝撃」から一歩進み、相手の弱点や仕組みをじわじわと暴いていく「知能戦」の緊迫感がたまりません。

    特に、相手に「初回とは違うもの」として読ませるために、外殻に炭素素材や樹脂を混ぜて潜航させる二号艇のアイデアが秀逸すぎました。ただ隠れるのではなく、相手の読解能力を逆手にとる戦略に唸らされます。

    また、単なる「死」ではなく、維持条件を失って構造が崩れた状態を「失活相」と呼ぶ観察眼のリアルさも印象的でした。途中で垂れ下がった輸送路や、内部維持に失敗して横たわるウミウシ状の移動相など、崩れていながらも完全には終わっていない不気味さが画面越しに伝わってきます。

    脱落した黒い粒子から硫黄の欠乏を突き止め、「飢える」という事実に行き着くロジックも見事です。「壊し方」のヒントが見えた爽快感と同時に、相手がどれだけ条件を保持できるかという「壊れにくさ」の条件も浮き彫りになるバランスが絶妙でした。

    そして、「壊れる理由を知れば、人間は必ずそれを使いたくなる。そしてメディジェニクスはそういう会社だ」というミクの冷ややかな直感がすごく刺さります。未知の生態系の解明と、それを利活用しようとする人間の欲望が交錯して、いよいよ物語が終盤のクライマックスへ向かっていく破滅の足音が聞こえてくるようです。

    回収された黒い粒子が分析室で一体何を明かすのか、最後の怒涛の展開も全力で楽しみに追いかけさせていただきます!

    では、( *ˊᵕˋ)ノ゙))オヤスミナサイ♪

    作者からの返信

    いつも海の中で起きていることの構造理解から、登場人物の細かい心の動きの追跡に至るまで、人間の知恵と未知の生物の生態の闘いとして読み込んでいただきありがとうございます!いよいよポイント・ネモ編も佳境に入っております。海の中の緊迫した状況が続きますが、もうしばらくお付き合いください(^_-)-☆

  • 第13話:多核の海への応援コメント

    初潜航の緊迫感から一転して、今回は「面」や「層」で海域の正体を読み解いていく展開で、スケールの大きさと緻密な論理構築に終始ワクワクしっぱなしでした。

    特に印象的だったのが、すぐに潜航を急がず6時間の広域マッピングで全体像を掴もうとする会議室の議論です。深草の「調査ではなく露出」という鋭い指摘や、サイモン・チャオの「相手は接触し、選び、持ち帰らせる」という彼らしい理屈など、各キャラの立場や視点がくっきり分かれていて引き込まれました。

    また、観測によって分かっていく「六角形の偏り」や「節点」、8.2秒周期信号のちょっとしたズレといった描写もすごくリアルでゾクゾクします!単一の巨大モンスターではなく、電力網や菌糸網みたいに緩くつながって移動相で運搬までこなす「海全体に広がる森林」というアイデアには本当に痺れました。

    さらに、次の目標をあえて壊れた「失活相」に絞り、成功条件じゃなく「失敗条件」を叩き出しに行く戦略もすごく知能戦らしくて面白いです。「停止と死滅と休眠の区別がついていない」というトーヴァの注意や、チャオの「眠っている失敗を見に行く」というセリフなど、静かな不気味さと今後の期待感がたまらないですね。

    「見られている」恐怖を感じつつも、相手の仕組みを冷静に分析して優位に立とうとする人間側の足掻きが本当にかっこいいです!第14話の二回目の潜航も楽しみにしています!

    おやすみなさい(つ∀-)

    作者からの返信

    いつも嬉しいご感想を書いてくださり、心より感謝申し上げます。

    人間は、同じ対象について考えるにしても経験や立場によって、異なる見解やアウトプットになってしまいますが、今回のような未知に対するアプローチでは最も顕著に違いが表れるであろうと思います。

    そこに必要なのはトーヴァのような根っからの観察者、そして最後はチャオのような組織の論理でまとめる強いリーダーが必要になると考えます。

    そのあたりがうまく描けていたら、文章で伝わっていたら、とても嬉しく思います。キャラ設定、うまくいっておりますかね…

    ポイント・ネモ編の残りの話数も見えてまいりました。
    引き続き、よろしくお願いいたします(^_-)-☆

  • 第12話:見られた帰還への応援コメント

    無事に戻ったはずの一号艇を即座に「回収試料」として扱い、乗員ごと隔離する桂城船長の冷徹な判断が非常にリアルです。帰還したのに船へ戻れない三崎たちの状況が、事態の深刻さを際立たせていました。

    何より、ポイント・ネモの正体が単一の巣ではなく「多核分散型」のネットワークであり、人類の捨てた残骸が彼らの培地になっていたという事実に圧倒されました。観測していたはずのこちらが、相手には新しい足場として読まれていたという深草の指摘も実に鋭いです。

    隔離前室で語るトーヴァの静かな変容や、一ミリ伸びた外板の曇りなど、不穏な予兆の残し方も見事でした。ミクの感じた予感通り、ここから船内がどう脅かされていくのか目が離せません。次回も楽しみにしております。

    最後になりますが、私の方でも新作『The Fall Show』を公開いたしました。もしよろしければ、お時間のある際にぜひお目通しいただけると嬉しいです!

    作者からの返信

    この度も丁寧に読み込んでくださり誠にありがとうございました!

    今回は少し切り口の異なるお話になりますが、例えば科学技術が人類に勝る知性ある宇宙人が侵略してきたら、絶望的ですけれど、思考や判断など類似したり重なる部分があると分れば、対策を考えられます。

    本作で描きたかったのはそのような種類の脅威ではなく、海底という人類にとって地の利のない場所で、得体の知れない能力を持つ、宇宙由来を匂わせる未知の生物への不安や恐怖でした。チャオやMGアステリオンクルーのやり取りから、そのような雰囲気を感じ取っていただけますと嬉しいです。

    『The Fall Show』、早速拝読いたしました。
    只管落ちていく男の走馬灯から、やるせない心情が伝わり辛かったです。
    レビューをご確認いただけますと幸甚です。
    SFってやっぱりいいですね(^_-)-☆

  • 第11話:第一次潜航への応援コメント

    第11話、ものすごい緊迫感と描写の美しさに一気に引き込まれました……!いよいよ物語の核心であるポイント・ネモの真ん中へ足を踏み入れる高揚感と、そこに潜む底知れなさに胸が締め付けられる思いでした。

    特に印象的だったのは、潜航前に繰り広げられた人間ドラマの凄みです。トーヴァを「代替の効かない資産」として引き留めようとする深草と、圧倒的なロジックで彼を現場へ送り出すチャオの冷徹なやり取りが非常にリアルで重厚でした。そんな殺伐とした空気の中で、ミクとトーヴァが交わす「帰ってきた私が少し違って見えたら、記録してください」という言葉。どこか静かな覚悟すら漂う会話が切なく、同時にこれから起こる変容を予兆しているようで強く心に残ります。

    そして圧巻だったのは海底の描写です!沈殿した宇宙機の残骸がただ風化しているのではなく、半透明の構造体に組み直されて足場として利用されているという事実には、眩暈がするほどの衝撃を受けました。彼らは人間が持ち込んだ鉄の死骸を「読んだ」上で、自分たちの工場や街の骨組みとして再構成していたんですね……。

    ラストに登場した『ネモの牧神』のような移動相の気配、そして「接触しない」と決めていたはずの一号艇の外板に灯った警告灯の点滅で、一気に息が止まりそうになりました。

    ポイント・ネモの底にあったのは静寂の墓場ではなく、恐ろしいほど合理的で美しい「新しい生態圏の現場」だったという事実に震えが止まりません。「船内の方が危険になるかもしれない」というミクの予感がどう現実になっていくのか、第12話が今から待ちきれません!

    すごく読みたいけど今日は寝たいのでおやすみなさい(つ∀-)

    作者からの返信

    この度も誠にありがとうございます!
    海底と宇宙を結ぶポイント・ネモ編も、いよいよ佳境に差し掛かって参りました。

    船内の圧迫感のある空間の中で、意見が対立するだけでもイヤなのに、
    人間や人間活動を利用しようとする未知の生物との遭遇と、彼らから影響を受けたり汚染されるかもしれないという恐怖……。

    ネモの牧神の外形はあれでよかったのだろうかという不安……未知の生物の正体が詳らかになったら離脱される読者の方が増えるのではないかという恐怖……笑。

    どうかゆっくりご休養を取られてご体調を整えていただきながら、残りもぜひお読みいただけますと嬉しく思います(^_-)-☆いつもありがとうございます!

    編集済
  • 第10話:接触された海への応援コメント

    第10話、本当に面白かったです! 単なる「変な現象が起きた」にとどまらず、未知のなにかが船をじっと観察して、試して、自分から入り込んできている恐怖がぎゅっと詰まった回でした。

    船がスピードを落とすと距離を詰めてくる「8.2秒」の周期信号も怖いですし、ただくっつくだけじゃなく、チタンを選んでトラップに自分から乗り換えていく描写にはゾッとしました。しかも分析室という安全なはずの場所で、しっかり「足場」を作り始めているのがリアルで不気味です。

    ラストで海面下に広がっていた巨大な網目状の影が、こちらの進路変更に合わせてついてくるのも絶望感がありましたね。点や面ではなく、海そのものがひとつの巨大なネットワークとして船を捉え始めているような印象を受けました。

    現場で研究者としての好奇心と恐怖に揺れるトーヴァや真壁、船の安全を守ろうとする桂城船長や深草、そして遠く深圳から全体を冷徹に見下ろすチャオの思惑が絡み合っていて、ドラマとしても読みごたえ抜群です。

    ポイント・ネモの真ん中へ向かう前に、すでにその「領域」の中に捕まり始めているミクたちですが、この先一体どうなってしまうのか……第11話の展開もすごく楽しみです!

    作者からの返信

    いつも素敵なコメントを頂きありがとうございます(^_-)-☆細部にわたってお読みいただけて本当に嬉しく思います。

    前世紀より人類が宇宙機の墓場にしてきた海域が、蓋を開けたら未知の巨大な生命ネットワークに進化していた!

    恐る恐る仮説検証しながら未知に接してパンスペルミア説を実証してしまいそうなメディジェニクス日本支社の面々(笑)。

    メディジェニクス随一の戦略家であるサイモン・チャオはこのプロジェクトの着地をどう描いているのか?

    もう間もなく答えが出ると思います!

  • 第9話:顔を見ない医療への応援コメント

    深圳の執務室という静謐な空間で、サイモン・チャオの冷徹な仮面の裏にある動機と覚悟が明かされる、息をのむほど密度の高い心理描写でした。

    「顔を見る仕事ではなく、構造を変える仕事」「後悔は、選ばなかった未来を美しくしすぎます」という静かな切れ味を持つ台詞が、彼の冷酷さと理念の正体を鮮明に浮かび上がらせています。現場で生命に触れるミクたちと、遠く離れた場所で構造を囲い込もうとするチャオとの対比が際立つ見事な一話でした!

    作者からの返信

    この度もとっても嬉しいご感想をありがとうございます!サイモン・チャオの解像度を少し上げるためのエピソードとして設定いたしました。

    冷徹な企業人であるチャオには確固とした理念があり、その内側にはおぞましいほどの美学が張り巡らされております。そして、それは家族との相互作用によって生まれました。

    私たちを形作る人間性の核というものは、決して自分独りが作ったのではないのだろうと考えております。

  • 第8話:異常兆候への応援コメント

    第7話に続いて、南下する船内で「正体不明の薄膜」が自発的に船体を侵食・選別し始める緊迫した展開をテンポ良く読ませていただきました。

    「多層構造を持つ材料応答性群体膜」というトーヴァ教授の冷徹な分析と、無機物とも有機物ともつかない気味の悪さが非常に効いています。

    ただの汚れではなく「船体を足場として評価している(=選んでいる)」という結論へ至る流れがとても奇麗で、ポイント・ネモという海域の不気味さが一気に引き立ちました。

    ミクが感じる生理的な寒気と、トーヴァの冷静な研究者としての眼差しとの対比が印象的なエピソードでした。

    作者からの返信

    日本を出発した双胴船は南半球へと到達し、寒々しい冬の港から一転、夏が一気にやってきます。
    そして、ほどなくメディジェニクスクルーたちと未知の存在とが出逢います。

    ポイント・ネモとは一体何なのか?

    これからトーヴァがこの世界の観察者として、様々な仮説を提供してくれますので、お楽しみに!

  • 第7話:MG Asterion出航への応援コメント

    朝の港の冷え切った空気や、サイモン・チャオの淡々とした冷徹な演説から、この出航が二度と引き返せない一線を超えてしまったのだと強く感じさせられます。

    トーヴァ教授の「見送りというより、射出ですね」という一言が、これから向かう場所の異常性と不気味さを何より的確に示していて強烈な印象を残します。池畑とダニエルの軽妙なやり取りが挟まることで、深草やミクが抱える「定義できない危険」への不穏さがより引き立っていました。

    陸から完全に切り離され、四日後の「何もない海」へと加速していくAsterionの様子に、これから始まる事態への期待と怖さが一気に跳ね上がる見事な出航シーンでした!

    作者からの返信

    出航シーンのご感想、誠にありがとうございます。サイモン・チャオのクルーを鼓舞するための演説の中に、個人の欲望と組織の欲望を重ねた狡猾な人間の生々しい言葉を忍ばせました。

    第一部の主人公トーヴァ・I・シュレーゲルと、第二部の主人公である深草空也や安藤ミクが交わる、作者的には最も熱い展開として描いております(笑)。

    池畑とダニエルの掛け合いとその後の不穏な展開も、お約束のようになってまいりましたね笑


  • 編集済

    第6話:ムネモシュネ計画への応援コメント

    リアクションのバリエーションを増やし、感情の揺れや具体的なツッコミどころに焦点を当てた感想を構成しました。

    サイモン・チャオの登場シーン、存在感が圧倒的すぎて一気に空気が引き締まりましたね……!「生きている刃物」のような冷徹なキャラクター描写が凄まじくて、ホログラム越しなのに画面のこちら側まで圧迫感が伝わってきました。

    また、「墓場が培地になった」というフレーズの皮肉さと美しさには思わず「うわっ……」と声を漏らしてしまいました。廃棄された宇宙機の残骸が集まる到達不能極で、未知の何かが静かに増殖しているというロジックがあまりにも魅力的です。

    企業の冷酷な謀略、各国の権利争い、そして「ムネモシュネ」という不穏すぎるプロジェクト名。単なるSFミステリーにとどまらない、大人の政治・サイエンス描写の密度の高さに終始圧倒されっぱなしでした!

    ミクが感じた「値札が付いていないものが眠っている」という冷ややかな確信から、ラストの「すでに目を覚まし始めている気配」への繋げ方が完璧で次なる展開が待ちきれません!

    作者からの返信

    この度もありがとうございます!コンセプト変更によってコメントの切り口も変えていただいたのですね!しかし!嬉しいことに変わりはございません笑

    サイモン・チャオ。私が理想とする“憎らしくて魅力的”な悪役像を模索して、今のキャラクターに辿り着いておりますが、今後、もうちょっと憎らしさ成分を足したく思います。

    ポイント・ネモという、各国で宇宙機を投棄している南太平洋の海域が実際にあることを知り、3分後に思いついたエピソードです。宇宙と海底を繋ぎ、企業組織の論理と人間という生物種の傲慢さや欲深さを掛け合わせてSFミステリーに仕立てました。実は数日の出来事なのですが、長編になってしまいました💦どうか最後までお付き合いいただけますと嬉しいです!

  • 池畑さんとダニエルさんのどこかクスッとくる掛け合いが最高に愛おしいからこそ、ふとした瞬間に差し込む「冷たい森の匂い」という違和感や、深草さんからの「近づきすぎないでください」という短すぎる警告の恐ろしさが際立っていますね……!

    出島という「どこにも属さない場所」の浮遊感と、二号倉庫に秘かに運び込まれた不穏な資材。軽妙な日常のすぐ隣で、静かに世界が変質していくような緊迫感に息をのみました。

    二人の絶妙なバディ感も相まって、これからの展開がとにかく楽しみです!

    作者からの返信

    この度も嬉しいご感想をいただきましてありがとうございます~!(^^♪

    日本独往には様々なバディが登場します。中でも池畑安次郎とダニエル・キャノンの男同士のバディは描きやすく、私もとても気に入っております(一方で女性同士のバディはむずい…💦)。

    異なる思考体型と言語体系をもつ二人が、思い思いにことばを相手にぶつけて遊んでいる日常を、読者の皆様と一緒に楽しみたいと思ってます。

    二人が出てくるエピソードは「お愉しみ回」とご認識いただけるよう精進します(笑)

  • 第4話:海の底の名への応援コメント

    他愛ない職場の温かい宴の空気と、その裏で着実に静かに深まっていく異様な緊張感……。その落差が本当に見事で、息をのむ展開でした。

    ミチの明るさや全員の掛け合いが愛おしいからこそ、ふとした瞬間に差し込む「説明されない表示」や深草たちの沈黙の恐ろしさが際立っていますね……。

    そして、なによりもこのラストの終わり方が最高に好きです!

    静まり返った夜のオフィス、画面に浮かび上がる『ネモの牧神』という異物のような不穏な名、そしてどこか遠くから聞こえる鳶の鳴き声の余韻……。

    第1章の締めくくりとして、ゾクッとするほどの静かな恐怖と完璧な引きを感じさせる、あまりにも美しく圧巻の幕引きでした!

    こんなに楽しませてもらえる作品なのに、離脱率が高すぎる!この作品がもっと人気になることを祈ってます(人˘ ˘*)

    作者からの返信

    とっても嬉しいです!カクヨムで投稿を始めて初の「創る幸せ」を感じたご感想でした。本当にありがとうございます。励みになります!

    2話以降の離脱率の高さ…(苦笑)自分以外の作品も見えちゃうってことですね?(お恥ずかしい…💦)

    『自分の小説はSFで、時流にもフォーマットにも乗っていから仕方ないなー』とか考えるんですけど、時々手応えを感じられないとモチベーションに響きますよね。投稿するたびに襲ってくる暖簾に腕押し感がキツイです(笑)!

    安藤ミチ、気に入って頂けると嬉しいです。
    日本独往の他作品にも女性キャラは沢山出てきますが、作者的にはミチが一押しです(一人称「アタシ」な子に無条件で惹かれます(笑))。

    ⇩こちらはミチが主人公の第二部『陽だまりで花笑む』のイメージ映像です。動画では学校を抜け出してメディジェニクスにバイクで向かうシーンを描きました。第二部4話でもそのあたりを描いておりますので、こちらもご紹介させていただきます!

    ■第二部イメージ映像
    https://youtu.be/2Q6YwOz1XZQ

    ■第二部第4話
    https://kakuyomu.jp/works/2912051604376939197/episodes/2912051604841508580

    最後に。私も同じSF好きとしてWorld-of-NariNariさんの作品を楽しませていただいております。ある種のSFを書く人は、人間や社会に強く思うところがあり、そんな複雑な想いや感情を燃料に自走している節が少なからずあると思うんです。『夢操の檻』からは正にそれを感じ取っています。だから大好きです。後日、改めて感想を書かせていただきますね!

  • 第3話:選別前夜への応援コメント

    企業の理念と、目の前の冷酷な現実……その狭間で必死にもがくミクの葛藤が、すごくリアルで刺さりました。

    「……誰を守るか。何を捨てるか」

    静かに告げられた深草の重すぎる言葉が、暗雲のような緊迫感を漂わせていて。
    何も知らされないまま、見えない大きな波に呑み込まれていく現場の恐ろしさに、ぞくっとしました。

    作者からの返信

    第3話へのご感想、誠にありがとうございます!
    この場面で見えない波をお感じ頂けて、とっても嬉しいです。

    理念に惹かれて外資系企業に入社して、3年目の安藤ミク。
    周りの人との関係構築が一段落し、仕事の中で自分らしさも発揮できるようにもなってきた。会社や仕事を通して日本や世界も見えてきた。だからこそ、ちょっと疑問も湧いてくる。そんなタイミングで、これから様々な事件が起こります(笑)。

    よろしければメディジェニクス深圳や日本支社の面々を、映像でもお楽しみください!
    https://youtu.be/gC5C87Uc-E8

  • 前作で描かれた深圳の統括者・チャオによる「納得ではなく遅延を与える」という策略が、関西第二出島で働く深草やミク、中山たちの現場に「灰色の制限表示」「数字の書き換え」という形で静かに侵食していくプロセスが実に見事です。

    神戸の空気感を残した出島の静かな描写と、安藤姉妹の掛け合いや池畑の軽口といった「現場の人間味」があるからこそ、その裏で淡々と進む構造的な不穏さやディストピア感がより一層際立っているんだとおもいます。特に「数字は、まだ起きていないことの影を先に落とす」というダニエルの詩的な警告が、じわじわと迫る破滅の前兆のようで強く印象に残りました。

    ここでひとつ疑問なのですが、チャオが言及していた「現場に与えるべき倫理的な仕事」や「MG Asterionの出航準備」は、このあと具体的に深草たちへどのような任務や制限として降りてくるのか……?

    現場の人間たちがまだ全貌を知らないまま、制度の波に飲み込まれていく緊迫した展開に引き込まれます。続きが非常に楽しみです!

    作者からの返信

    2話のご感想も嬉しいです~!本当にありがとうございます!
    日本支社の面々の楽しげな掛け合いは、しばらくそんな職場に出会えてない、私の理想の発露でもあります(笑)。

    この先、深圳のチャオらの圧力はどのような形で現れるのか?
    MG Asterionやポイント・ネモとは一体何なのか?

    ぜひぜひ、二章三章をお読みいただきたく思います。

    そして、World-of-NariNariさんには『うつし世の傀儡師』のキャラクター紹介ページをご覧いただきまして、人物像を補完いただきたく思います。お時間許されました折に、よろしければご笑覧ください!

    https://note.com/shuinui/n/nf7074649779a

  • 第1話:所有する者の孤独への応援コメント

    2155年の深圳を舞台に、巨大企業メディジェニクスの冷徹な統括者・サイモン・チャオと、その配下たちが繰り広げる言葉の心理戦にワクワクさせられました!

    「納得ではなく遅延」「現場を持つと思想が遅れる」といったチャオの冷徹極まる統御術が恐ろしくも美しく、人間を破壊するのではなく『使える形で生かす』ための洗練されたロジックに圧倒されます。また、木材を配した日本支社の内装が「現地適応であり、印象操作でもある」といった、細部まで計算し尽くされたディストピア的な世界観の構築が本当にお見事です。

    そして何より、「所有とは、失う準備を制度化すること」というラストの思索と、静かに忍び寄る「灰色の制限」の恐ろしさ。大人の鑑賞に堪える重厚で知的、かつ洗練されたSFの開幕に引き込まれました!

    (実は私も自分の作品を書いていて、なかなかPVや評価が伸びずに頭を悩ませている一人です……!もしよろしければ、執筆の合間にでも私の投稿作の第1話だけでも覗いていっていただけたら、とても励みになります!)

    作者からの返信

    企画イベントのご縁から、自分には勿体ない大変嬉しいコメントをいただきありがとうございます!心より感謝申し上げます!

    正統派SFを手掛けられるWorld-of-NariNariさんにこの作品を気に入っていただけて、とても光栄に思います。

    小説を投稿しても中々読んで頂けない事実に直面し、心が折れそうになりますが、いただいたお言葉を噛みしめながら最後までやり切れるよう尽力いたします。

    いま、World-of-NariNariさんの作品も楽しく読ませていただいております。一段落しましたら、コメントさせていただきますね!