そろそろ、夏が終わる。まだまだ暑い日々は続くだろうが、誰がどう言おうと暦の上ではもうすぐ秋なのである。いよいよ、海もカブトムシも見納め。夏に未練がいっぱいのこの頃である。
……そんな中、夏の風物詩の一つであるセミが何故か異世界に飛ばされてしまった。何故飛ばされたのかは分からない。分からないが、確かに異世界にワープしたのである。
彼は、決して何か特別な事を成そうとした訳じゃない。ただ、一週間の命の中で最初で最後のラブソングを歌い続けただけ。つまり、ただミンミンしてただけ……なのだが……
これが、とんでもない伝説を生むことになるとは、果たして誰が予想できようか?