古代アッシリアという舞台で、主人公の語る文語調の文章からは想像できないストーリーがエンディングに向けて描かれているきれいな作品だと思います。
作品は後半に向けて読みやすくなるように感じました。
中盤までは現代社会に生きる自分を投影する部分を感じる読者もいるかもしれません。
恵まれた環境に生まれたわけではないもののどん底という訳でもない環境で、マニュアル通りに自分の役割に流されていく日々。
他人と比べてちょっと卑屈になる自分。次第に迫ってくる将来の不安という言葉では表現しきれない気持ち。
しかし、作品ではエンディングに向けて用意されたストーリーが知らないうちに自分を引き込んでいる。私にはそんな作品でした。
感情移入し過ぎには注意。そのときには感情を抑えるための特効薬、作品概要の歌を口づさみましょう。