第十話「治療の代償」への応援コメント
大変叙情的で読みやすく、スラスラと読ませていただきました。
少ししっとりとした地の文が吉原を題材とした世界観を彩る演出として非常にマッチしていると感じました。
私ごとですが、玄斎の言った、助かったは『運』、治ったは『結果』、という言葉が、私の作品の『治癒術がある世界でなぜ、医者を目指すのか?』という一つのテーマとシンクロして、少しシンパシーを感じてしまいました。
素晴らしいアイデアです。凄く読みごたえのある作品でした。
作者からの返信
温かいご感想、ありがとうございます。
「しっとりとした地の文」と言っていただけて、とても嬉しいです。吉原という舞台は、派手な言葉より、間や余白で語る方が似合うのではないかと思いながら書いておりました。伝わっていたなら、書き手冥利に尽きます。
玄斎の「助かる」と「治る」の台詞に共鳴していただけたこと、とても光栄です。医療や治癒を扱う物語を書かれているとのことで、まさに根っこの部分で通じるものがあったのかもしれませんね。「結果を出すことしかできない男が、それでもなお誰かを救おうとする」というのが、玄斎という人物の芯にあります。そのテーマが違う作品の中でも響くのだとしたら、書いた甲斐がありました。
読んで頂き、本当に有り難う御座います
第二十六話「海」への応援コメント
読了させていただきました。
短い言葉で、感情の機微が綴られ、細かい説明がないにも関わらず、なぜか心の動きがしっかりと伝わってくる。
後半、淡白にも「女が出ていった」と書かれたとき、思わず心のなかでガッツポーズをしてしまいました。
しかしその後の……は、とても胸が締め付けられる思いでした。
大変素晴らしい作品でした。
作者からの返信
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
「短い言葉で、感情の機微が」というお言葉、何より嬉しいです。凪乃という女は、説明する女ではないので、書く側も極力言葉を削るよう心がけていました。行間で伝わったのなら、狙い通りに届いたのだと思います。
はなが出ていく場面でガッツポーズしていただけたなんて、書き手としてこれ以上ない喜びです。あの子が半年前は部屋から出られなかったことを思うと、あの後ろ姿は凪乃にとっても、書いている私にとっても、小さな勝利でした。
そしてその先の展開に胸を締め付けられたとのこと……多くは申しませんが、あの結末は凪乃という人間の生き方そのものだったと思っています。最後まで彼女らしく、彼女の意思で閉じられる物語にしたかったので、そう受け止めていただけて安堵しました。
温かいご感想、励みになります。本当にありがとうございました。