夏色の栞への応援コメント
文芸部へのご参加、ありがとうございます。
幼稚園からの幼なじみである尚さんと隼人くんが、図書室の本を介した「正体を隠した文通」をきっかけに、不器用ながらも真っ直ぐに想いを通わせていく様子。
夏の図書室に差し込む柔らかな光とともに、十代の初々しい心の揺らぎや甘酸っぱい温度がそっと心に染み渡るようで、とても瑞々しく美しい読書時間をいただきました。
■ 全体を読んでの感想
かつて交換した「折り紙の猫の栞」を、尚さんが今でも大切に使っていることを隼人くんが知っていたり、隼人くんが尚さんのために不器用ながらも「夏の夜空と海の栞」を手作りしたりと、お互いへの真っ直ぐな想いが小道具を通じてとても丁寧に描かれていますね。
後半で明かされる、尚さんが部活を辞めた日のエピソードや、「星空が海に映っているのを一緒に撮りに行く」という大切な約束。
ただの甘い青春ものではなく、お互いの挫折や痛みに寄り添いながら、ずっと守りたかった約束のために一歩を踏み出す二人の絆の深さに、深く胸を打たれました。
■ お題「オノマトペ」の活用について
本作では、お題であるオノマトペが、恋する二人のじれったい距離感や、言葉にならない愛おしい動作、そして美しい光景に柔らかな輪郭を与える素晴らしい筆遣いとして散りばめられています。
・焦りと熱量をダイレクトに伝える「はぁはぁ」と「バタバタ」
尚さんを待たせてしまい、大急ぎで階段を上ってきた隼人くんの「はぁはぁ」という激しい息遣いと、階段を「バタバタ」と駆け上がってくる音。
言葉で焦りを説明する以上に、この音が耳に飛び込んでくることで、彼の全力の焦りと、尚さんに会いたいという一途な熱量が読者へとまっすぐに伝わってきます。
・等身大の照れくささを表現する「ポリポリ」
自分が文通相手だと明かしたときの、隼人くんの「ポリポリ」と後頭部を掻く仕草。
いつもは野球部のエースとして凛々しい彼が、好きな人の前で見せる年相応のバツの悪さや照れくささが、このお馴染みのオノマトペによって非常に愛らしく描かれています。
・映画のワンシーンのようにきらめく「キラリ」
流れる汗に日の光が差し込み、「キラリ」と輝く一瞬の描写。
夕暮れ前の差し込む光の中で、想い人の最も美しい瞬間を捉えたこの表現は、視覚的な美しさとともに、尚さんが隼人くんに抱く特別な感情のきらめきそのものを象徴しているようで、深く印象に残りました。
・時間の一瞬の静止を演出する「ひらひら」
本の間から「ひらひら」と一枚の猫の栞が落ちる瞬間。
二人の関係が再び動き出すきっかけとなる大切な栞が舞い落ちる様子が、この軽い紙の動きを表す響きによって、どこかスローモーションのように美しく、ドラマチックに演出されています。
■ 最後に
オノマトペという言葉の音を、まるで夏の西日に照らされる図書室の空気のように優しく響かせながら、きらきらとした約束と恋の始まりを描ききってくださり、本当にありがとうございました。
また部室にて、あなたの紡ぐ、優しくてどこか懐かしい、あたたかい物語に出会えるのを心より楽しみにしております。
夏色の栞への応援コメント
十六夜様、こんばんわ
公式のカクヨム甲子園に参加されてるんですね😊
読み終えたあと、なんだか図書室の空気まで懐かしく思い出しました。私は早瀬先生が二人をそっと後押ししていた場面が特に気になります。先生は最初から二人の未来を少しだけ信じていたのかな、と勝手に妄想してしまいました(笑)。
優しく見守る距離感がすごく好きでした。素敵なお話をありがとうございました!
作者からの返信
応援コメント、本当にありがとうございます!!そして返信が遅れてしまいすみませんでした。
多分、確かに早瀬先生は2人のことを彼らが入学した当初から見守ってた人として結果がどうであろうと最後まで見守っていたのかなぁと思います。
改めて読んでくださりありがとうございました!!
夏色の栞への応援コメント
始めまして。
タイトルから惹かれるものがあって軽い気持ちで読み出したら⋯
素敵な素敵なお話で、大好きになりました。
幼馴染だからでしょうか?
二人ともお互い自分というものを強く持っていて、それが惹かれ合うというところがとても魅力的でした。
使っているペンのくだりとか、散りばめられたエッセンスがよい感じに効いておりました。
フォローさせていただきます。
作者からの返信
応援コメントありがとうございます。そして返信が遅れてしまいすみませんでした。
タイトルで来てくださったとは……!!嬉しい限りです。
物語に組み込んだ小物たちはどれだけ上手くいかせるかを考えながら書いたので、気に入っていただたようで良かったです!
改めてこの作品を読んてくださりありがとうございました!
夏色の栞への応援コメント
企画から来ました。
きれいなお話ですね。
偶然のような、実は偶然ではなかった仕掛けに「そんなうまいこと行くかなあ」とにやにやしながら読み進めました。
地の文が丁寧に整えられていて、読後は繊細で爽やかな印象を受けました。
あとがきに書かれているように、アスタリスクの部分で終わっても美しかったのではないかなと思います。
私も、本筋を書きながら、サブキャラクターの背景を考えてしまい、スピンオフとかサイドストーリーとかを考えてしまうので、お気持ちがよくわかります。
爽やかで素敵な作品でした。
企画にご参加いただき、ありがとうございました。