出だしからタイトルコールのようなものが起きてビックリしましたが……w
本作は、誰が見ても仲良しな夫婦の人生を描いた物語。
新婚になって、旦那さんの例え話から本当に旅をするようになった夫婦。初めは近所のスーパーマーケットから、徐々に距離を伸ばして本当に旅行に。
奥さんのさほちゃんがとにかく良いキャラをしていて、無邪気でこざっぱりしているというか。そんな奥さんと楽しそうに旅する旦那さんは本当に幸せそう。
だんだん年を取り、最後のシーンでは涙でウルッとしてしまう。
こんな結婚ができたら、きっと幸せだろうな。近所でも旅だと笑いあえたら、楽しいだろうな。そんなあたたかい気持ちにしてくれます。
お勧めです。
『結婚生活というのは長い旅路のようなもので――』
冒頭、この様な一文で物語は始まります。
結婚生活というものを論じるのならば、それこそ多くの意見が皆様におありかと思いますが、このよく聞かれる挨拶文は誰の心にもすんなり受け入れられるものかと思います。
物語は『隆太郎』と『さほ』という、大学時代から同級生である二人の結婚式から始まります。
この物語は新婚夫婦が始めた、めくるめく旅の様子を描いた物語です。
私が以前、さるコンサルタントから伺ったお話ですが、
「人は宝石や車とか家とか、形あるものに何十万円から何千万も使います。でも何も残らない『旅行』というものに、何故何十万から何百万もお金を使うのかわかりますか?」と。
答えは「思い出を買うのです」という事でした。
私達は生活をする為にお金を稼ぎます。貯金もすれば投資も行い、保険にも入るし光熱費や食費を捻出し、そして高い税金を払います。その中で自らの人生を豊かにする為に、様々なお金を使うでしょう。
だけど、そこに「何が残るでしょうか?」。
私は思うのです。ものすごく語弊があり偏って不適切かもしれませんが、思うのです。
「人生とは、誰とどの様に過ごしたかでその価値が決まる」って。
孤独に生きているつもりの人もいますが、そんな人だってコンビニ店員さんと薄い関わり位はあるでしょう。引き籠って生きていても、オンラインゲームでチャットしたりもするでしょう。そして普通に社会生活を送っていても、多くの人と知り合いになりながらも、ただ漫然と時を過ごすかもしれません。
だから思うのです。
「人生とは、誰とどの様に過ごしたかでその価値が決まる」って。
難しい事ではないのです。結婚していようがしていないだろうが関係なく、当たり前に側の人を大切に想い、言葉に耳を傾け、自分も語る。コンビニ店員さんが入店したら嫌な顔をしないくらい馴染みなるのでもいい、オンラインのチャットで馬鹿にされつつも「待ってました!」なんてからかわれるくらいでもいい。毎日会社で会う同僚達と笑って過ごせればいい。
「愛に限っては、小は大も兼ねるのです」
そんな人生の大切さをさりげなく伝えてくれる小説です。
皆様、宜しくお願い致します( ;∀;)
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