第6章 リザック、古い友人と再会するへの応援コメント
日野原 爽さま
こんにちは。
ナチュラリストとゴールデンエイジャーの生活スタイルが自ずと違ってしまうこと、なるほどと思いました。たしかに、二十代前半の若者たちは、せっかちで暴力的で、あり余る力を持て余して刹那的な行為に突っ走るところがあるかもしれません。
ただ、YPを受けていつまでも若さが続いていく場合、精神的に変化が現れないか、それが気になります。体力は落ちない、頭の回転も悪くならず、ホルモンも変動はしても変化はしない。でも、白い方眼紙をひとつひとつ塗りつぶしていくように、経験はどんどん積み上がります。やったことないと言えることがどんどん減っていくうちに、その人の生きるスピードって、落ちていくんじゃないかなという気がしなくもありません。
> ほとんどの自然人は、長い寿命のどこで人生を終わらせるかを自分で決めています。
なんと、そうなのですね。となると、完璧な「ナチュラリスト」というわけでもないのですね。人間が持つと思われる権利を駆使するという意味では、ゴールデンエイジャーとあまり大きな差はないとも言えるのかな、と感じました。
まあ、実在の人間もそうですよね。整形なんておかしい、という人だって、髪や爪を切っているでしょう。洗顔料で顔を洗い、化粧水をつけるかもしれません。延命治療を厭う人だって、体に良いと言われる食べ物を食べ、調子が悪くなれば薬を飲んだり医者にかかったりするのではないでしょうか。人間の生き方について、何を自然とし、何を良しとするかという絶対的な正義は存在しないのだろうなと感じています。
すみません、毎回、考えさせられる話題が多く、まとまらないコメントになってしまいます……。
作者からの返信
佐藤宇佳子様
お読みいただいてありがとうございます。
ゴールデンエイジャーが、経験を積むうちにスピードダウンする。そういうこともあるかもしれません。現実の交通事故では、老人の衰えによる事故もあるが、若者の無謀運転による事故の方が多い、と聞きました。知力体力が衰えないゴールデンエイジャーが、経験によって猪突猛進を抑え、慎重さを学べば、誰にもとっても生きやすい社会になるかもしれないですね。
自然に生きる、とはどういうことか、最近、ますます世界が変わっていきます。私の子供の頃、人の性別は生まれた時から一生、変わらないものでしたが、今は変えることができ、さらにそれを社会全体が認めるような風潮になっています。ならば、YPぐらい、大した変化じゃないような気もします。
私自身は、うーん、どっちがいいのかわからないでいます。企業や社会の発展にはYPは有益だと思う一方、個人の幸福にはヴィレッジの方が向いてるような気もします。そんなこんな、あれこれ考えながら書いた小説です。
コメント、ありがとうございました。
第4章 ハーキュリーズ、旧友を見送るへの応援コメント
コメント失礼いたします。
燃え尽き症候群には覚えがあります。熱中していたことが、不意に熱意が消えるのですね。何をやっても前のようには行かない感覚は、かなり辛いものがあります。
せめて文章を書く熱意は最後まで絶やさずにいたいですね。
体が老いないということにも盲点があるものです。
作者からの返信
二ノ前はじめ様
お読み頂いてありがとうございます。
この設定を考えた時、身体が若いままなんて、最高じゃん、と最初は思いました。年をくってきて、あちこちにトラブルが起きてくると余計です。ただ、人間って飽きるよな、とも思いました。大好きな食べ物でも、何十年も毎日食べるだろうか、物事に流行があるのも、人間が飽きるためだろうと。
バーンアウト症候群の辛さ、経験されたのですね。私が聞いたのは、ボランティア活動等に熱心な方に起きた例です。皆のためにと一生懸命尽くしてきて、疲れちゃったようでした。
仰る通り、文章を書く喜びはバーンアウトして欲しくないです。たまに休憩があってもいいので、とぼとぼとでも続けたいですね。
コメントありがとうございました。
第4章 ハーキュリーズ、旧友を見送るへの応援コメント
日野原 爽さま
こんにちは。
なるほど、YPを受けると体の変化がなくなる。それゆえの燃え尽き症候群が深刻化する、と。
体は年老いないと信じることができると、急いで何かをなさねば、と急き立てる力を失いそうです。今やらねば、体力的にも能力的にも不利になる、ということがほぼないのですよね。そんな中でその素晴らしい利点を生かしきるのは、意外に難しいのかなという気がしてきました。
それ以外にも、そうか、子供をひとり作らねばならないのでしたね。しかも、YPを受けた人は不妊になるから、その人はもう相手にはならないと。
ううむ、YPが実際に導入されると、思いもよらぬところからメンタルにかかわる問題があれこれ飛び出してきそうです。
作者からの返信
佐藤宇佳子様
お読み頂いてありがとうございます。
はい、YPを受けた為に「今のうちに」と急ぐことがなくなる人もいると思います。ただ、YPで既に3分のⅠの寿命を失っていることは、常に頭にあるでしょう。周りの人間もYPを受けていると、全員が全盛期の体力・能力で活動するわけです。年をとって穏やかになるとか、衰えていく先輩というのはいない、誰も主役を譲って脇役に下がりはしない。そして後輩はYPを受けて次々にその競争に参画してくる。YPがなければ無理なく世代交代していっただろうことが、起こらなくなる。多分、かなり競争の激しい世界になるでしょう。その激烈な競争が、人間を急き立てるのでは、と思います。
それを避けたい人間も当然いるわけで、YPを受けない自然人が暮らす、ヴィレッジと呼ばれる地域があります。次の章で、リザックが母校を訪問し、ヴィレッジに暮らす友人に会います。
私はどちらの暮らしがいいのか、はっきり言って決めかねています。佐藤様はどう思われるかなと、思います。
YPによって不妊になるというのは、寿命の3分のⅠを失うという所から考えました。それだけの大きな変化を身体にもたらす以上、もう一つの生命を作り出す余力はなくなるだろうと。また、自らの人生を自分一人で完結できる場合、人間は子供を欲するだろうかというのも疑問でした。
YP施術に子供ひとりを条件にするのは、社会学的な理由です。YP普及の為に寿命工学協会が考えた奥の手です。
この小説、本来のアクションが動き出す前に、どうしても設定の説明に時間がかかってしまいました。
コメントをありがとうございます。ご意見でまた、色々、考えることができました。
第3章 ハーキュリーズ、ショーを見るへの応援コメント
日野原 爽さま
こんにちは。
子供の名前に自分の研究関連の名をつけるインテリの親がいますが、どうなのでしょう。ハーキュリーズさんは気に入っているからよかったものの、アキレウスさんは大丈夫なのかな。子供は親が「作り出した」存在ですが同時に「他人」です。名づけなんて本当は本人の代わりに付けさせていただきます、くらいの気持ちでやらなきゃいけないのでは?とどうでもよいところに引っかかってしまいました。
奇術師が曲りなりにも食っていける世界って、良いですね。不自由なことがたくさん残っているけれど、だからこそ夢を見ることを楽しめる世界なのだろうなと思います。
作者からの返信
佐藤宇佳子様
その通りで、名付けは、その子のことを考えてする方がいいと私も思いますが、親は自分の好みで付けるようです。ただ、救いはあって、名前と本人が合ってないとか、呼びにくいと、周囲が自然と別名で呼ぶようです。あだ名ですね。
これは小説の話ですが、コルレオーネ家の長男は、「父親以外の誰もがソニーと呼ぶ」とありました。父親だけが本名のサンティノで呼ぶ。次男と三男は誰もが普通に本名で呼んでいる。父親が名付けたんでしょうが、周りの人間に「サンティノ」と呼べと強制しなかったのは偉い。さすがにドン、心が広い。作者のマリオ・プーゾがこんな設定にしたのは、現実に同じようなケースがあったんだろうと思っています。
読んで頂いてありがとうございます。客商売の中でも、舞台で生きていくのはきついです。ほとんどの舞台人は他に仕事を持たないと生きていけません。それでもやりたい、という頑固な人だけが残ってます。私がなんとなく、御作のトキワさんに贔屓したくなる理由かと思います。
コメントをありがとうございました。
第2章 リザック、魔女狩りを提案するへの応援コメント
日野原 爽さま
こんにちは。
設定にうなりました。面白いです。十分に身体とエイドロンが成長しきったあと施すことのできるYP。その安全性は保障されていることになっているものの、まだ未解明のことも多そうですね。
ある一定期間が経過したときに、たとえサマーズさんのように急激な老化、その後の死(?)が運命づけられてしまうのだとしても、それまでの身体状況に一定の保証が得られるのなら、YP万歳と思う人が多いのではないでしょうか。いつ訪れるか分からず、一旦来てしまったら、ゆっくりと一方方向に向かう老化に恐怖する人は多いでしょうから。この技術にはいろんな利権が絡んできそうですね。
作者からの返信
佐藤宇佳子様
設定を面白いと言っていただき、感激です。
「寿命の3分の1を犠牲にすれば、死の直前までその時点での若さが保てる」
この設定は、昔読んだミステリの登場人物のキャラクター設定でした。ところが、この設定は全然使われず、平凡な密室ミステリで終わってしまったのです。あまりにも「もったいない!」と思い、いつかテーマに使ってやろうと思っていました。
YPの根拠となる(疑似)科学を見つけるのにちょっと時間がかかりました。硫黄と水銀と塩の3要素は、錬金術関係の文書に良く出てきます。エイドロンという言葉も、錬金術が使います。ホメオスタシスは、現代ホメオパシーの用語から拝借しました。なんとか、それらしきYP理論になっていますでしょうか?
ホモ・サピエンスは19歳前後に成熟に達した後はひたすらに老化するのみというのは、あんまりだと昔から思っていました。乳歯と永久歯の2セットのみじゃ足りない、というのと同じくらい不満でした。(サメはもっと何セットも持ってます)
仰る通り、YPが可能ならば受けたい、という人は結構、多いんじゃないかと思ってます。ついに、黄金時代が到来したと思う人もいるかもしれません。本当に黄金時代かどうかは、これからの物語ですが。
楽しんで頂けると嬉しいです。
コメント、ありがとうございました。
第8章 リザック、モルグへ出勤するへの応援コメント
日野原 爽さま
こんにちは。
YP普及率から考えると、人口密度の高い街では、町のあちらこちらで崩壊していくゴールデンエイジャーが目撃されるのではないでしょうか。ゆっくりと老いるということを知らぬ彼らにとって、崩壊は震えあがるほどの恐怖でしょうね。死は免れないにせよ、外面の崩壊だけは何とか取り繕うための技術開発に多大な金がつぎ込まれそうです。
え、なんと、エイドロンを抜き取ることができる、と。ということは、注入することもできる、のでしょうね。これはとんでもないことになってきました。