まずは、とても楽しく読ませていただいたことをお伝えしたいです。
最初はそれほど期待せずに読み始めたのですが、気がつけば第2部までスラスラと読んでいました。久しぶりに、本格的なハイファンタジーを読んだ気分になりました。
序盤は「ダークファンタジーなのかな?」と思いながら読んでいたのですが、物語が進むにつれてハイファンタジーらしい要素がはっきりと見えてきて、どんどん面白くなっていきました。
特に良かったのは文章です。アクションシーンやミラの戦闘、リィナの治療シーン、そして背景描写まで、全体的に文章が叙情的で、この作品の世界観によく合っていると感じました。
設定の見せ方も良かったです。慣れない設定や世界観が出てくると、説明を長く入れてしまう作品もありますが、この作品はそうではなく、登場人物の行動や出来事を通して自然に見せてくれます。
特に、リィナが人々を治療した翌日に、一人の老人の存在そのものが消えていたことが分かる場面のように、出来事を通して世界の仕組みを理解できる作りになっているので、読んでいて退屈することがありませんでした。複雑になりそうな世界観も、自然に受け入れて理解することができました。
ハイファンタジーが好きな方ならおすすめ!