放課後の昇降口で出会った黒生ちるは、天然で柔らかな雰囲気を持つ月白いのり先輩に興味を抱く。軽口を交わすうちに距離が縮まり、雨の日の相合傘や眼鏡越しの景色が、ちるの心を大きく揺らしていく。ちるの強がりと素直になれない心、いのりの穏やかで芯のある優しさが、雨上がりの光のように重なり合う。言葉のすれ違いと、ふとした仕草が深い気持ちへ変わる瞬間が丁寧に描かれ、とても瑞々しく感じられます。