〝異端者〟と断じる声は
神の威光をまとっていた──
けれど
その前に立つ傭兵団長ルファスは
少しも跪かない
欲深い権威には容赦なく
理不尽には真正面から牙を剥く
その苛烈さが痛快なのに
彼が望むのは
世界の救済でも栄光でもなく
仲間たちが安心して暮らせる〝居場所〟
銀髪の美貌を誇る副官に
無邪気で少々物騒な二人組など
団長を慕う面々の掛け合いは
血の匂いのする世界に
思いがけない笑いを咲かせる
彼らの絆は
〝神の加護〟よりも
ずっと確かな温もりを宿している──
神々の威光
人の強欲
そして傭兵たちの矜持
剣呑な光景の奥で
誰かを守るという意志が
静かに燃えている
ナナシ(仮)節が炸裂の
凄絶さと痛快コメディが同居する
実に魅力的な物語!!
神の座を自ら降りた元神、ルファス・ヴァーミリオン。
彼が率いる傭兵団『赤の団』とともに、自分たちが安心して暮らせる場所を求めて歩んでいく異世界ファンタジーです。
これまでナナシ(仮)先生の作品を読んできて何度も感じてきた、「読ませる力」。
物語のテンポがよく、会話は軽快。
シリアスな場面ではしっかり緊張させられ、笑わせてくるやり取りもあり……その切り替えが絶妙です。
そして何より、キャラクターたちが魅力的!
主人公ルファスをはじめ、『赤の団』の面々は本当に個性豊かです。
強くて格好いいだけではなく、ちょっとおかしかったり、妙なところにこだわりがあったり、それぞれの関係性にも味があったり。
読み進めるほどに、好きなキャラクターが増えていきます。
さらに、近況ノートなどで紹介されているキャラクターのイメージソングもSunoでたくさん公開されています。(https://suno.com/@you2yo2)
しかも、これが本当にどれもいい!
キャラクターを知った後なら刺さる歌詞や雰囲気もあって、小説と音楽の両方から楽しめるのも嬉しいところです。
もちろん、曲から入るのもおすすめです。
私自身、曲を先に聴いて、そこから「このキャラはどんな人物なんだろう」と本編を読むパターンが多いです。
曲を聴いてから物語を読むのも、物語を読んでから曲を聴くのも、それぞれ違った楽しみ方ができると思います。
気がつけば物語に没頭して、キャラクターに愛着が湧いて、今度はそのキャラの曲まで聴きに行ってしまう。
そんなふうに、作品世界を丸ごと楽しめる作品ですね。
そして、これから読まれる方には、一話一話がコンパクトで読みやすいので、ぜひ一気読みもおすすめしたいです!
あなたは誰を推しますか?
ぜひお気に入りの一人を見つけてみてください♬
自分は……うーん、、、今はザイカかなぁ。
(でも、これからまた変わるかもしれません・笑)
『信仰』という言葉をかざして、やりたい放題の権力者たちを武力と言葉でねじ伏せるお話。
神の世界から追い出され、人間として生きることになった主人公だが、当然神なので無双しても説得力はある。
しかし、この話の見どころは、『信仰』を勝手に自分のいいように解釈し、最終的にその信仰対象から見放されても反省もしないクズたちを、主人公が言葉の暴力で打ちのめすところだろう。
ただ単に暴力でやり込むより、カタルシスを感じる。
本人は悪人を演じているつもりなんだろうが、深層は善人(神)なので、悪行を見過ごせず、なんだかんだと言って結局、首をつっこむところが実に人間味あふれ、好きにならずにいられない(笑)
会話中心で、LINEのように読める作風も親しめる。
良質な戦記物、オススメです!