R方面の名手、ナカムラマコさんの最新作です。
実にマコさんらしい、男女の心の機微を中心に展開するストーリーは、かるーい読みごこちで、スラスラ読めます。ちょっと片岡〇男さんを彷彿とさせる作風ですね。
お話は、仲間と天体観測を楽しんでいる主人公トオルのところに、無免許運転のスクーターで美少女ヒロインのケイが逃げてくるところから始まります。「警察に捕まったら厄介だ」ということで、皆で匿ってあげますが、そこでオリオン座大星雲を見たケイが大感激して、二人はいい仲に。
マコさんの作品なので、エチは当然出てくるのですが、やることやるだけという品のないものではなくて、根底に男女の情愛がきちんとあります(最初はアレだが)。またトオルが割合身持ちの固い男で、好感が持てますね。
そして、不良気味だったケイが、トオルと付き合うことで人間的にも成長していく様子が細やかに描かれ、ヒューマンドラマとして完成度の高い作品だと思います。
ドブソニアンだったかな? 天体望遠鏡の細かい知識も随所に出てきて、「マコさん、こういうの好きそうだよなあ」と微笑ましくなりますが、別に天体の知識がなくとも十分に楽しめる作品です。
わたくしはお勧めしますよ!