コンテストを巡っているうちに出会った一作。この熱量、カクヨムならではだと感じています。
MFブックス「イケオジ小説コンテスト」参加作!
昼は赤字覚悟のデカ盛り純喫茶マスター、夜はデーモンハンター。イケオジがこの二役を兼ねてる時点で、反則……!
読みながら、僕も学生時代お世話になった大盛りパスタのことをふと思い出した(あの頃はまだ余裕で完食できたけど……遠い目)。
作中で描かれる、誰かを羨む思春期特有のカタルシスが刺さります。渦中にいるときは気づかないけど、後から振り返ると、実は一番の当事者は自分自身だったり。そもそも、その人にとっての物語の登場人物になれないことも、しばしばある。
あと言っておきたいのが、ヒロイン。
マスター以上にクセが強い(笑)
個人的には、ヒロインを巡ってのお茶の間バトルw
繰り広げられる無情バトルに刮目です。
笑い。
イケオジの哀愁
最強
そして、笑いw
全て詰まっているデカ盛り(てんこ盛り)現代ファンタジー!
赤字続きの看板の裏に、こんな夜が隠れているなんて。
ご注文はコーヒーじゃなくて、デカ盛りスパゲッティー&デーモンのオーダーで承ります!
そして、寂しい夜にこそ。
コンセプトカフェ・でびっこにご注意を。
昼は男子高校生にデカ盛り料理を振る舞い、夜は悪魔を狩るハンター。
そんな二つの顔を持つおっさんが活躍する現代ファンタジーです。
【格好いい。でも、どこかズレてる主人公】
様々な武器を駆使してサキュバスと渡り合う鋸屋吟史郎。
一方で、高校生とのやりとりはコミカルで、シリアスな場面でも良い感じにズレてる。決めるところは決めるのに、格好よくなりすぎない絶妙な匙加減です。
【純喫茶✕デーモンハンター】
退魔用の武器は純銀製の出刃包丁。
愛銃〈ペッパーミル〉から生み出されるのは祝別されたスペシャルソルト。この作品ならではの異色な組み合わせが、上手に噛み合ってます。
【妙に残る、おっさんの名言】
――この町の高校生の貞操は、おれが守る
緊迫感あるシーンでの、絶妙な言葉。この言葉だけだと「え?」ってなるでしょう?でも不思議なことに、読んでるとむしろ格好いいシーンなんです。
――この地域の馬鹿どもは、おれが支えてやる
おっさんの奥にある、誰かを想う生き方とは⋯⋯
コミカルなイケオジと、個性的な設定、派手なアクションを楽しみたい方にオススメしたい作品です