子どもが苦手で料理も壊滅的な高校教師・戸田のもとに、従兄弟の少女ことねが一年間暮らすことになる。慣れない料理に挑む戸田のぎこちなさと、ことねの素直じゃない反応が、毎日の食卓を少しずつ変えていく。失敗だらけのごはんでも、ふたりで向かい合えばちゃんと物語になる。ぶっきらぼうな大人と、距離のつかめない少女が「いただきます」を重ねるたびに、関係がゆっくり温まっていく過程が心に沁みる。食卓が育てる優しい成長譚。