忍者になりたいと修行していた女子高生、望月千代女が、怪しい妖精に選ばれたことで魔法少女となり、魔法の国の利権争いに巻き込まれていく物語。
現代に生きる自称忍者......柴田ヨクサルの漫画『エアマスター』にそんなんいたな……と思ったら、実際は『東島丹三郎は仮面ライダーになりたい』の方だった。
まあ、「望月千代女」という伝説のくノ一の名を持って生まれてきたなら、忍者に憧れるというのも分からなくはないけれど、この作品の主人公のヤバいところは、魔法少女の力を使えばかねてから夢見ていた「忍者の力を思う存分に奮って敵を殺す」ことが実現できると気付いて実際にやってしまうところだろう。
愛や正義のためという建前ではなく、純粋に暴力を振るう事の快感を行動原理にしている主人公は、人間のプリミティブな欲望に忠実で良いと思います。
ちょっと後半になるにつれ、政治の話などが絡んできて若干そのクレイジーさが薄れてしまうのはちと残念ですが、話をまとめるためにはいたしかたないことか。
欲望に忠実な女性が、好きなだけその欲を満たす姿が好きな人、くノ一好きな人におすすめです。