有能だがそれゆえに身内に疎まれ、食糧にも事欠く僻地に追いやられた領主《アルヴィン》。
高性能だが大部分は壊れ、まともに起動する部分が少ない古代遺跡のAI《ノア》。
互いの目的(領地を守る・遺跡を修理する)の為には人手や物資が不可欠ですが、何もかもが絶望的なまでに足りません。
ノアに残った機能で何を出来るか話し合ってみると、
・別世界の人間を招く事が出来そうなこと
・彼等は「難度・自由度が高いリアルなゲームをしてみたい」「荒地から街を作ってみたい」と掲示板で話し合っていること
が分かりました。
荒れ放題の貧しい領地にとって彼等の願いはまさにぴったり…しかし、求められているのは過酷な異世界という【現実】ではなくゲーム【娯楽】です。
なのでアルヴィンはこう考えました。
「ここは異世界だと伝えるより、ここもゲームだと言った方がいいのではないか」
…と。
上記の設定の時点で充分面白いのですが、現地の人間の切実さとゲーマー達の開拓&戦闘クエスト(という名の労働)へのワクワク感のギャップ、各々が試行錯誤して協力しあったりといった交流や関係性の発展など話の積み重ねがとても丁寧で引き込まれる群像劇です。
是非是非お読みください。