全国民の厄災を一部の人間へ集中させる「祓除使」という制度が強烈で、冒頭から世界観に引き込まれます。運の悪すぎる配達員・秋遅と公安の軽妙な掛け合い、高速道路を舞台にした派手な追走劇が楽しく、その裏で祓除使への差別や過去の喪失が重なっていく構成も印象的です。運んでいた「荷物」の正体が判明する場面は、物語が一気に大きく動く期待を感じさせます。