夜のベランダで交わされる会話を軸に、孤独な高校生と影を抱えた大人の女性が互いに寄り添いながらも踏み込めない距離感を描く物語。甘い香りと紫煙の比喩が美しく、危うい情緒が読者の胸を強く揺らす秀作です。
最高ただただ最高と言わせてください。主人公の中に含まれたどこか暗い気持ちと掴みどころのないお姉さんの雰囲気が素敵な文体で夜の冷たいネオンのような文体で紡がれているすばらしい作品です。同じ高校生とは想えない筆力。語りすぎず読ませる力。キャラクターの魅力を魅せつける高い文章力、ワードセンス。その全てがすばらしくこの作品の魅力を醸し出しています。ぜひ読むべし。