コンビニ強盗から客を庇い、命を落とした女性弁護士・城山律子。彼女が異世界で転生したのは、乙女ゲームの『悪役令嬢』である侯爵令嬢プルデンティアだった。前世の法律知識と魔法を武器に、理不尽な運命へ立ち向かっていくリーガルファンタジーです。
侯爵家の令嬢として育ったプルーは、幼い頃から並外れた才覚を発揮。わずか10歳で執筆した法律論文は学会で賛否両論を巻き起こす。法曹予備学院に首席入学し、友人にも恵まれ、順風満帆な人生を歩むかと思われた矢先、目の前で最愛の母親が通り魔に殺されてしまう。
なぜ母は殺されなければならなかったのか。母はいったい何と戦っていたのか。そこから母の死の真相を解き明かす謎解きミステリーが始まるんですね。見た目は子供、頭脳は大人。それでも愛する母を失った悲しみは簡単には消えません。悲しみに耐えながら真相へと迫っていくプルーの健気な姿に胸を締め付けられます。
法律と魔法を駆使して「悪役令嬢」という運命をひっくり返し、この世界の陰に隠れた陰謀に立ち向かっていく。ひとりの少女の壮大な愛と家族の物語です。
(「法の名のもとに」4選/文=愛咲優詩)