一本のM-1のDVDをきっかけに、
「芸人になってM-1で優勝したい」と決めた吉田信彦。
NSCへ入り、そこで出会った森本一真とコンビを結成。
二人につけた名前は「情熱ブルース」。
本作は、そんな二人が芸人として歩き始めるところから描かれる物語です。
芸風やコンビ名を二人で考えたり、
初めてのネタを作ったり、
初舞台で少しだけ客を笑わせて大喜びしたり。
派手な成功ではなく、
まだ何者でもない若手芸人の小さな一歩が積み重なっていくところに魅力を感じました。
特に印象に残ったのは、
先輩芸人との実力差を感じて弱気になる森本に、
吉田が「俺たちの面白さは伝わった」と声をかける場面。
憧れから始まった夢が、
少しずつ「二人の夢」になっていくのがいいです。
そして時代は2020年へ。
ようやく芸人として走り始めた二人の前に、
コロナ禍という現実が立ちはだかる。
タイトル通り、この先どんな「売れない芸人の軌跡」を歩んでいくのか。
情熱ブルースの行方を追いたくなる作品です。