第5話 殺人事件

 血で、「犯人は、女性」と、書いてあった。だが、容疑者は、男性、男性、男性。なんと、3人とも男性だった。


「この中に、犯人はいるのか?」


 探偵事務所に、警部自ら、やって来た。


「ふむ。犯人がわざと女性と書いた可能性はありますね。で、警部さんは、大きめの活動服を買ったんですね。」

 

「え?ああ。まあ、大きめの活動服を買ったが?どうかしたか?」


「いえ、なんでもありません。で、遺体は?」


「それが、見つかってないのだ。」


「えっ?他の警官も知っているんですか?」


「他の警官らも知らない。」


「では、他の警官達も呼んでくれませんか?」


「いや、この事件は、私が必ず犯人を捕まえる!!」


「今日、やけに熱が入ってますね。」


「だって、私の親戚なんだよ。」


「そうでしたか。じゃあ、俺は、ピザを頼みます。腹減ったんで。」


「ああ、じゃあ、私の分も。」


ーーーーーーーーーーーーーー約5分後ーーーーーーーーーーーーーーー


「すいませんね。電話相手が、新人みたいなので、だいぶ手こずっちゃいましたよ。」


「ああ、そう。」

 

 いろいろと話している中、ピーポーピーポーと言う音が聞こえた。


「け、警察?」


「ええ。警察を呼びましたよ。俺が。」


「ま、まさか…。」


「ええ。君には、署で話をする必要があるみたいですねぇ。」


「でも、な、なんで?」


「変だと思ったんですよ。俺が2人いると言うことが。そう、俺が、警部ですよ。」


 その時、俺は、茶色のポーチが特徴の探偵服を脱ぎ捨て、青の警察服をあらわにした。


「な、なんでバレた!」


「簡単ですよ。この後、依頼料を払うつもりでしたよね。そう、私の貯めた貯金全てで。」


 その後、某日曜劇場のアリの尋問を始めるFのような表情みたいになった。


「あなた、ストーカーですよね。私の奥さんの。」


「ああ、そうだよ。あんたの金を全部奪って、あんたの嫁を奪おうと思ったんだよ。」


「ぜひ、署で、詳しいお話を聞かせていただきたい。」


これで、一件落着。そして、再び電話をする。


「お前のお陰だよ。ありがとう。」


「いえいえ、私は推理を披露しただけですよ。」


「しかし、こいつが、殺人犯で、俺の奥さんを狙ってるとよくわかったな。」


 そう、このストーカーは、殺人犯だったのだ。そして、探偵を動かして、妻を奪おうとしていたらしい。無謀なことをしなければいいのに…。


 そういえば、この事件、なんか真面目すぎるよな。筆者、せめてもっと面白い事件にしてくれよ。警部は、呟いたのだった。心の中で。





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