奇跡を持たない聖女リディアと、人前に立てない付き人ノエル。
手を繋ぐことでだけ奇跡が発動する“二人一組の詐欺”という設定が切なくも魅力的で、七年の共犯関係がいつしかかけがえのない絆へ変わっていく過程が丁寧に描かれています。
新王による「聖女は単独で奇跡を示せ」という命令は、二人の関係を無慈悲に引き裂こうとする試練。
偽物の肩書きしか持たないリディアが、本物の奇跡を持つノエルを守るために選ぶ決断は、胸に迫るものがあります。
制度と役割に縛られた少女たちが、自分たちの“本物”を掴み取ろうとする姿がまっすぐで、痛みと温かさが同居するドラマです。