前世では神を討った英雄なのに、転生した先では虚弱ないじめられっ子。そこから少しずつ身体を鍛え、再び剣を握り、かつての強さを取り戻していく過程が気持ちいいです。戦闘では頼もしいエトワールですが、過去のいじめを前にすると恐怖が残っているところも印象的でした。ただ強いだけではない主人公だからこそ、これからどんなふうに成長していくのか楽しみです!
かつて自らの命と引き換えに討ち取ったはずの邪神が、転生先の世界ではなぜか「最高神」として救世主扱いされているという、皮肉の効いた歪んだ世界観のフックが非常に強烈で引き込まれました。超虚弱体質という初期の大きなハンデを「魔力路のねじれ」という理由付けでテンポよくクリアし、二刀流の剣舞による戦闘描写で一気に爽快感を高めていく構成のメリハリが見事です。
細かい情景描写が恐らくまず第一に来ると思うこの描写にここまで細かい書き込みがあるのかとどこを大事にして何を伝えたいかはっきりしているタイトルのダークファンタジー感より優しさがうかがえるいい作品