父から戦地で死ぬよう命じられた、レイル。
魔獣の襲撃により部隊は全滅し、残されたレイル自身も瀕死の状態に陥る。
だが、そこに現れたのは、この地獄のような戦地で、最長の生存記録を持つ、リガルド体調。
彼と出会うことで、レイルはこの地獄のような世界で生きることを、しかし諦めることなく生き延びることとなっていく。
主人公のレイルは勿論、それ以外の人物達にも、人生はある。
そして、その日常と、戦地という非日常が複雑に絡み合い、何とも言えないリアリティを作品に齎しています。
戦争経験者でない私達でも、その生々しさを、肌で感じることが出来る、
そんな、逸品です。
是非、ご一読をm(__)m
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道具としてしか家族を見ない父の支配する家に生まれ、家族が使い潰されていく様を見ながら育った青年、レイル。
彼は父から「戦死しろ」と言いつけらて、戦場へ送り出されます。
レイルが目的地である南東砦付近に到着すると同時に、彼の所属部隊は魔物の襲撃により、壊滅してしまいます。
生き残ったのは、レイルただ一人。
そんな傷ついた彼を、魔物は尚も襲うのです。
逃げ場も助けもないレイル。
それでも彼は、諦めません。
怯え、自嘲し、傷つきながらも死の運命に抗うのです。
人が生き延びることすら困難な場所で、レイルは泥にまみれながら、足掻き続けます。
彼の苦闘は、当たり前すぎて多くの人が意識することすらない〝生きる〟という行為が、ほんとうは尊くて切実なものだと教えてくれるのです。
息苦しいほどの緊張感。
胸を締めつけるようなやるせなさ。
そして、絶望の底に差し込む、ほんの微かな希望。
一瞬ごとに、生き残る者と死にゆく者が無情に振り分けられていく過酷な世界。
この地獄のような南東砦には、軽口を叩き、冗談を交わす男たちがいました。
砦に先任している登場人物たちの生き様も、物語の中の様々な戦闘で鮮明になります。
その逞しい男たちの生き様には、誰もが心を動かされることでしょう。
生きることが容易でないからこそ、それでも生きようと足掻く人間の姿が胸を打つのです。
ぜひ、あなたにも地獄の中で息づく幾つもの命の躍動を見てほしいのです。
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