第27話
「で、コレらを生み出した理由は何ですかにゃん?」
引き続き、ナーミャのターンだ。
だがレンとジンは悪びれることなく答えた。
「楽しいから」
「作りてーから」
直後に、ナーミャの拳骨が二人の頭に落ちた。
ギルド長ヴォルデードは溜息をつく。
「理由になってないですにゃん」
「殴ることないじゃん! 暴力禁止! 囲い込みノーセンキュー! 僕らは自由を愛してるの!」
「いってー! 囲い込まれることなく、楽しくやりたいことやりたいからに決まってんだろー!」
レンとジンは声を上げる。
「ギルド長は良い所の人なんだと思ったからだし! 王宮とそっちの抑止力になるって思ったからだし!」
「あのなぁ……これでもオレは忙しいんだよ!」
「貝ひもと鶏皮チップスに白ワインは最高だったろ!?」
あぁ、最高だった。
今まで自分は何を食べて生きて来たのか、訳が分からなくなるくらいには。
「僕らは面白楽しく生きていきたいだけ!」
「種族? 王族? そんなもん関係ねぇ!」
かつて自由に生きられなかった。
縛られていた。
時間。
人間関係。
「今の僕らは、ただただ、自分がやりたいようにしたいだけだし」
「レンの言う通り。俺達は、俺達が納得する生き方がしたいだけだ」
百五十年の時を経て。
「あのなぁ……」
レンとジンの言葉にヴォルデードは頭を抱え、ナーミャは白目を剥いている。
「これのどこがだなぁ……」
「ただの迷惑野郎共にゃん!!」
レンとジンは顔を見合せて首を傾げた。
「ま、そんなの関係ねぇ!」
「その通り! 僕らには関係ないよ。たまーにゴルド貰いに来るだけだから」
持ち込む物が、あまりにも非常識だと何故分からない!
「非常識は重々承知!」
「が、お前達の非常識は俺達の常識のまだほんの序章――入口に過ぎない」
「ジン、ヤッバイそのセリフ! ザ! 厨二病!」
「フッ……俺の鍛冶魂が疼くぜ」
ゲラゲラと笑うレンとジンに、ヴォルデードとナーミャの拳骨が落ちたことは、言うまでもなかった。
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