コメント失礼します。本作は高一の時に好きになった彼氏を9年もの間一途に想い続ける女性の海と、不器用で優しい恋人の颯太の遠距離恋愛小説です。
(※以下、ネタバレ注意です)
本作の魅力はなんと言っても主人公•海の何年経っても変わらない初々しい恋心です。
恋人の通知が来たと思ってスマホを開いたら広告だった時のもどかしさ。
彼氏から褒められた時の初々しい反応。
(好きな人に褒められるのは何年経っても嬉しいものです。)
連絡の頻度が下がってしまい9年間一緒にいた彼の浮気を疑ってしまうあの焦げ付くような思い、そんな思いを抱いたことへの自己嫌悪。
恋愛をしたことがないのに、読んでいてまるで遠距離を追体験しているような気分になりました。
会えない時間が二人の想いを育て、ついに二人は結ばれます。
思いの通じ合った彼女達は、ついに遠距離恋愛というとてつもない障害を乗り越えたのです。
そんな海達の恋愛を支えた一人の、いえ、一匹の立役者がいます。
それが海の飼い犬である、短足くんです。
短足くんはその短い四足で懸命に飼い主の海に寄り添いました。
もし、短足くんがいなければこの物語の結末はまた違ったものになったのではないかと私は推測しています。
読んでいて温かい気持ちになる小説でした。
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