「家族」。日本で美化されがちなこの言葉。
本当にそうでしょうか?。
日々の生活をともにするからこそ、監視し合う舞台装置に成りうる。
メンバーの中の強者が、見たい景色を見るために、弱者をコントロールする。
血のつながりがあるからこそ、無意識に体中にまとわりつく蜘蛛の糸。
特に女性は、家事動物、出産動物、ゆくゆくは介護動物として。
家族内で、そして世間的に役割を背負わされやすい。
苦しかったら逃げればよい。自分を殺してまで、優先すべき家族なのか。
おそらく読むのは苦しい、ギリギリの主人公の魂の叫びを。
「家族」というものに疑問をお持ちの方に、ぜひ手にとっていただきたい作品です。