その者が街に来ると、その街に潜みし悪行が顕在化し、顕在化したと知った者が動き始める頃には解決に向かっている。その者の影は薄く印象にも残らず、悪行図りし者は『偶然』様々なアクシデントに見舞われその悪行は暴かれ霧散する。そんな『仕掛け人』と、なんとなくその事に気付きつつも観察に留める腕利き女剣士の物語。ご一読あれ。
気になるところが一つ、最初の街と王都の位置関係(東西)が話ごとに(時には1話内でも)頻繁に入れ替わっていて混乱します。しっかり整合をとっていただけるともっと入り込めると思います。
まだまだ序盤と思います、じっくりしたテンポで語られています。一つ一つの言葉にコストをかけた語り(AI使用だろうと)、味わいがあり、それでいてくどくはなく。世界観も主人公の行動原理もユニーク、でも嫌みはなく。面白いという言葉は月並み過ぎてこの作品に申し訳ないほどですが、面白い。現状、ストーリーに派手な動きはありませんが(陰でしていることは実質派手ともいえますが)、この世界の時間線に溶け込むような感覚は心地良くて。毎日更新を目にすると即タップしてしまいます。
静かに、淡々と、何処かの世界の日常を語る。大好きな雰囲気のお話。神の目を持つ主人公が世界を普通の人の視点から見てまわる、という流れですが、主人公以外にも耳、記録、勘、経験で小さな異変に気付いていて、という主人公以外にも世界がちゃんと作られているよい物語だと思います。