1883年のロンドンを舞台にした、耽美さと不穏さが同居する怪異ミステリーです。
「なぜ白い者ばかりが消えていくのか」という事件の入り口からすでに惹かれましたが、
読み進めるほど登場人物たち自身にもどこか妖しい気配があり、
事件だけでなく「この人たちは何者なのだろう」と気になってきます。
特にレインとヘイルの双子は印象的でした。
声も姿も鏡合わせのようで、美しいのにどこか不気味。
ヴィヴィアンへの思いは本物にも見える一方で、
まだ何かを隠していそうな雰囲気が残っています。
霧、ガス灯、怪異という舞台の空気感もよく、
少しずつ手掛かりを拾いながら真相へ近づいていくのが楽しい作品です。
この先、失踪事件と彼ら自身の秘密がどう繋がっていくのか気になります。