嫉妬や劣等感、他の世代であれば好ましいことであるのに、思春期の時代になると何故かとても良くないことのように評価されてしまうことの代名詞である「真面目」と評価されることへの息苦しさを、等身大の言葉で丁寧に描いた小説。自分の醜い感情から目を背けず、友人との違いを認めながら少しだけ前へ進もうとする主人公の姿は印象的です。高校生ならではの切実さと誠実さが最後まで読ませる一作です。