応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 全話読了いたしました。

    『うちへ帰る日』の時もそうでしたが、読み終えたあとも静かに、けれど胸の奥深くを激しく揺さぶられ、涙が止まりませんでした。

    「取り違え」という過酷な運命から始まりながら、本作が描いていたのは単なる事件の解明や対立ではなく、三十年という「時間」が紡ぎ上げた愛の不可逆さだったのだと感じます。

    DNAや血液型という冷徹な事実に対し、幸子が春香に注いだ二十五年間の手の温もり、家庭の味、そして丁寧に綴られた育児日記。神崎の母・真理子の「『育ての』はいらない、娘です」という言葉や、弟・陽介の「入れ替えられない」という一言。 血縁という呪縛を超えて、共に過ごした時間の積層こそが本物の家族なのだと、言葉の端々から胸に刺さって離れませんでした。

    また、罪と恐怖から沈黙を選んでしまった父・和彦や、三十年間その重荷を一人で背負い続けた元看護師の野口節子といった「人間の弱さや揺らぎ」さえも安易に断罪せず、罪を抱えたまま生きる姿にまで救いの光を当てるかーすけさまの表現が、どこまでも優しく、そして尊かったです。

    春香が母の育児日記を受け継ぎ、「バトンは渡した後もなくならない」と自らの手で我が子へ新たな一行を書き始めるラスト……息をのむほど美しく、魂が洗われるような深い静寂と救いを感じました。

    物語全体を覆う圧倒的なリアリティと、人間の愚かさも愛おしさも丸ごと包み込む深い情愛に心から敬意を表します。 素晴らしい物語を本当にありがとうございました!

    作者からの返信

    四矢様、最後まで温かく見届けてくださり本当にありがとうございます!

    『うちへ帰る日』に続き、作品の核心部分まで作者以上に深く、美しくすくい取っていただけて・・もはや私の脳内をハッキングされていたのではと冷や汗が出つつも(笑)、書き手冥利に尽きる喜びに震えております。

    本作で描きたかったのは、「血縁」という冷徹な事実よりも、不完全な人間たちが紡ぎ上げた「家族という時間の愛おしさ」でした。
    過ちや弱さを抱えた和彦や節子も含め、誰かを安易に断罪するのではなく、人間の哀しさや愚かさまでも、すべて肯定の光で包みたかった。
    真理子や陽介の言葉まで大切に受け止めてくださり、胸がいっぱいです。

    作中の「バトン」が、こうして四矢様の温かなお言葉となって私の手にも届き、私自身が一番の救いをいただきました。
    長い旅路を最後まで並走してくださり、心から感謝申し上げます。
    また別の物語でもお会いできたら嬉しいです。

  • 第20話 家庭の味への応援コメント

    「お母さん」というのが何を意味するか、この数ヶ月で何度も問い直してきた。
    血なのか、時間なのか、選択なのか。

    この文章を読んで、胸の奥でぐっとくるものがありました。
    卵焼き一つにとっても、その家の味があり、歴史がある。

    親が作ってくれた料理。
    そこには時間があり歴史がある。
    ただし血の繋がりというものも別ではある。

    本当に考えさせられる物語だと思います。
    引き続き読ませていただきます。

    作者からの返信

    四矢さん、いつもコメントをありがとうございます。
    こんなに深く受け取っていただけるとは・・書いた甲斐があり、また少し照れくさくもあります(笑)。
    「血なのか、時間なのか、選択なのか」という問いの立て方、まさにこのエピソードで書きたかったことの核心でした。なんとなく、答えは出さないままにしておきたかったのです。答えが出てしまうと、物語が終わってしまいますので。
    卵焼きひとつにしても、甘いかしょっぱいかで「うちの味」が決まっている。それって血よりもずっと長い時間をかけて体に染み込んだものですよね。でも、「体に染み込んだもの」だけが全てかと言われると・・これがまた難しい。
    正解を書くよりも(正解は書けないのですが)、一緒に迷いながら読んでいただける作品にしたいと思っています。
    引き続きよろしくお願いします!


  • 編集済

    第16話 余命宣告への応援コメント

    かーすけさま、 第16話まで拝読いたしました。

    1995年の雪の夜の過ちから30年――。
    春香と美月、そして彼女たちを取り巻く家族の交差する運命と、明かされていく真実の重厚さに完全に打ちのめされております。

    特に第16話における幸子の切なすぎる余命宣告と、過酷な運命の中で光る母子の絆には、胸が締め付けられて、キてしまいました……。

    『うちへ帰る日』の際も痛感いたしましたが、かーすけさまの描く人間の深い心理描写と、容赦のない緻密なプロット構成には、同じ書き手として嫉妬を覚えるほど圧倒されます。

    なぜこの作品がもっと大きな脚光を浴びていないのか不思議でなりません。
    間違いなく私一人で星10個以上を差し上げたいくらいの価値がある超名作だと確信しております。

    この重厚な人間ドラマの行方を、これからも大切に、そして全力で追いかけさせていただきます。

    作者からの返信

    四矢様、いつもコメントを戴きありがとうございます。 
    温かく、そして熱のこもったコメントを戴けて、書き続けてきて本当によかったと実感しています。

    「キてしまいました」という一言、書いた側もちょっとキてしまいました(笑)。

    幸子の余命宣告の場面、書きながら胸が痛くなり、恥ずかしいことに書き手の自分も泣きながら何度も手が止まりました。それが伝わったならとても嬉しいです。

    「同じ書き手として嫉妬を覚える」なんてお言葉、恐れ多くて穴があったら入りたい気持ちです(本当は、めちゃくちゃ励みになります)。
    星10個以上は・・さすがに採点基準を疑いますが(笑)、それでも有り難く受け取らせてください。

    春香と美月の物語、まだまだ山あり谷あり、というか崖ありです。
    ぜひ最後まで、一緒に転げ落ちていただけたら幸いです。
    引き続きよろしくお願いします。