大のサメ好きの私、「サメ」の文字を見た瞬間飛びつくように読みはじめてしまいました。
語り手はカスザメという、一見エイのように見える底生性のサメ。我が家にも小さいですがぬいぐるみがいます……って、これはどうでもよい情報でした。
このカスザメが水族館に迎えられ、ウツボに見下されて腹を立てたり、自分の名前を嘆いたり、イシダイの真似をして人間に寄っていったりする様が、とにかく可愛い。シニカルな性格なのがかえって可愛い。私も水族館の水槽にもぐってカスザメにスリスリされたいです……!(痛そうですが)
もちろん、『吾輩は猫である』のパロディとしても秀逸。
カスザメ好きな方も、カスザメをご存じなかった方も、ぜひ本作を読んで「エンジェルシャーキビリティ」を高めてください!
(なお、「エンジェルシャーク」とはカスザメの英名で、「シャーキビリティ」とはシャークジャーナリストの沼口麻子様の造語です)