凶賊の総帥の息子、イーレオ。ある日彼は天使のような姿をした少女、リンレイに出逢います。
しかし、儚げで美しい彼女は、暗く非情な闇にとらわれていて――。
この作者様ならではの、華麗で端正な筆致で紡ぎだされる、ダークでありながら透明感のある世界観。
イーレオの出自やリンレイの背後にあるものは、二人が抱えるにはあまりにも重く、 強大な力に絡めとられていく様子に、胸が痛くなります。
でも、だからこそ、まっすぐな二人の姿が、想いが、物語の中で澄んだ光を放っているのです。
零れ落ちる運命をすくおうと必死に手を伸ばす、純粋で切ない物語。
最後まで、しっかり見届けたいと思います。