銃口を向ける者と、突きつけられるもの。
撃っていいのは撃たれる覚悟のあるやつだけだ、と
ハードボイルド小説の名言が聞こえてきそうな黄昏時の対峙。
太陽が苦手なはずの吸血鬼が
まだ太陽の沈み切らない空の下にいる。
そして彼が吸血鬼を追う理由も、襲われた人物が「生きて」いたからでもある。
セオリーから半歩ずれたその存在は、
主人公にとっての悲願を達成するための格好の利用対象であり、
いつしか翻弄される対象となっていくのか――。
1話2000字前後で計算され、
読みやすいまま深淵へと連れていかれるような。
待っているのは焦燥と混沌に包まれた静かな興奮。
少しずつ暴かれていく主人公の本音が、吸血鬼の奔放で合理的でありながらも、
どこか気遣いのようなものを感じさせる行動。
この二人、お互いに目を逸らしたままでいるはずがない。
やがて深い場所で向き合うような
危うい予感に読む手が止まらないのです。
まだ連載半ば。
二人の関係を見守るのに絶好のタイミングです。
黄昏時に始まる二人の関係を、ぜひ目撃しに参りましょう。
ナツガタリBL応援しております。
主人公は吸血鬼狩り(ハンター)の神崎。そして黄昏どきになると出現する奇妙な吸血鬼の噂を聞きつけて新たな獲物と思い銃を放つ。
出会った吸血鬼は太陽をものともしない混血で、人をむやみに襲わないある意味安全な種族だった。
それでも混血というだけで忌み嫌われ、同族からは煙たがられ、結局血や痕跡から化け物扱いされて行き場を失ったレイは感情がかなり薄め。
そんな彼の塩対応に時折苛々を隠し切れない神崎は吸血鬼をお互いの敵とみなしていることである契約を結ぶ。
その契約内容は神崎がもし危険な目にあった際は特に明記していなかったことでひょんなことに巻き込まれてしまい……
クールな吸血鬼狩りの神崎と、ものごとに達観して美しくも淡泊な混血児のレイ。
二人はこの先も吸血鬼を狩りつづけるのか、それとも……?
一話2000文字前後で攻めてくる読みやすさと圧倒的な読了感。
続きが気になり読む手が止まらない。現代の舞台でありつつ不思議な世界観と吸血鬼らしい銃とド派手なアクションあり。
この美しい空気に浸りたいので一気読み推奨。激推しです。