最低な「嘘告」で始まる、その物語。
けれど次第に紐解かれていく、それぞれが抱えていた「本音」。
自分に言い聞かせた嘘、友と偽る嘘。
誤魔化していたたくさんの嘘が、告白されていく。
「嘘告」の言葉の意味合いが、読み始めと読み終わりで変わる、そんな風に感じました。
本作は終始一人称で語られていきます。
少し斜に構えたような主人公のキャラクターが地の文に投影され、軽いタッチで読みやすさを付随しつつも、等身大のむき出しの高校生の心情がありありと描かれている。
軽さと重さ、陰鬱と青春。
そのバランスの良さに、ついつい一気読みさせられてしまいました。
後日談もよかったですよ。
幼馴染から嘘告をされた少年。ただ、少年は今時の子供のように周りの空気を読み平穏を心掛ける人だった。仲間はずれ、虐め等が往々にして起こる今時の話。転校してきた少女との触れ合いにより変わっていく少年、それをささえる少女、周囲の人たちの葛藤や相手へ思い等が、シビアだけど楽しく、明るく描かれています。幼馴染と嘘の告白、よくあるワードだけど、著者の想いが話に隠れているそんな感じを受けました。そんな楽しい物語・・・、熱愛とか大きな感情の起伏はないけど(多分)、親しさや思いやりとは?を感じられるのでぜひ読んで欲しいです。