小学生時代の友人の結婚式。
「お姫様は見つかった?」「石田三成の記憶はまだあるの?」
と畳みかけられる。開始数行で思わず笑ってしまった。
しかしこれは創作ではなく、実話とのこと。
その後も池で緑色に染まり、プリンセスを迎えに行く少年時代の作者様。
だが、「団地にはプリンセスはいない」と現実を突きつけられる。
無邪気な子供と、やや温度差のある世界。
けれど読みやすいのは、作者自身が過去を美化せず、「変人だった」と静かに振り返っているからだろう。
個人的には、誰がどう感じるかと、現実がどうかというのは必ずしも一致しないと考えます。
そして、この作品のいいところは、過去を笑うだけで終わらないところだと思う。
最後には、少しだけ心が温かくなる。
ふと笑えて、ほっこりする実話エッセイでした。
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