ひと夏の青春とともに、写真とは何か、を静かに描き切った秀作です。
この静かな夏は一体どこに向かうのか。
そして、この静かな夏を共に過ごす主人公たちが互いの世界を理解しようと少しずつ少しずつ歩み寄る姿はとても繊細でした。そしてこの2人はどこへ向かうのか、そんなことを思いながら、一気に読ませていただきました。
写真は景色を写すだけでなく、撮る人の記憶や感情までも映し出す。そのテーマを夕焼けや温室、向日葵、海、花火といった美しい情景の積み重ねを通して丁寧に紡ぎあげた結果としてのタイトルである「すべての花火を献花した」は強い引力を持っています。このタイトルの意味は最後まで読めばわかるはず。このタイトルの意味がわかる時、心は大きく揺さぶられます。確実に。
同じことを毎回書いてしまうのですが、高校生すごいなぁ。本当にすごい。びっくりです。
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