なぜ生きるのか。生きるために、生きている。
たとえすべてを失っても、なお惨めに生き永らえなければならない。死という考えが、いつも頭の中にまとわりついているとしても。夜になるたびに思う。もしかすると、すべてを手に入れ、幸福を感じられるようになれば、頭の中にある他人とは違う不協和音のようなものも消えていくのではないか、と。けれど、あなたの考えに従うならば、それはおそらく、ただの自己慰安にすぎないのだろう。幸い、過去はもう過ぎ去った。苦痛の記憶は、今ではただ眠る前、特に深夜に浮かぶ連想でしかない。
憐れみ、期待、依存、憧憬。そうした概念が混ざり合い、人を一瞬たりとも安らかにしてはくれない。まるで虱が全身に這い回っているかのようだ。なぜ、幸福を感じていても生きていられず、不幸に満ちた生活の中でも生きたいとは思えず、本当の静けさを得ることができないのか。説明できない。安い煙草に火をつけ、見慣れた画面をじっと眺める。画面には、時間ばかりを奪っていくモデルの訓練データが並んでいる。自分の運の悪さへの憤り、弱い性格への後ろめたさ、そして年齢が少しずつ三十に近づいていくことへの恐怖と嫌悪を、どうしても隠すことができない。
それでも少なくとも、あなたを愛している人がいる。あなたが愛している人もいる。この世界には、あなたと同じような境遇にいる人も、決して少なくない。
人間って不思議な生き物で、生きていくのがすごく楽しい時もあるのに、すごく辛い時もある。
それも、ガツンとした辛さではなく、日々のだるさみたいなのが毎日続く重苦しい辛さ、そういう描写がうまくて感嘆しました。
現実って嫌なことだらけですよね。
でも、その、いつ着くのかわからないゴールを目指して、生きてみるのも、少しは悪くないのかな、ってそう思えました。
本当にありがとうございました。
幸せと、不幸せって、紙一重ですよね、本当に。
心に深く刺さって、考えさせてくださった作品でした。
疲れている時に、ぜひ一読してみるといいと思います。
1話完結なのでスルッと読めますし、共感できて、その疲れが、心に沁みるなにかにいつのまにか変わっている。
そんな不思議な感覚が体験できると思いますよ。
追記
作者様は、この作品の雰囲気的に、生きるのが辛いという描写を書かれたんだと思います。
そこから、生きることに考えを置いたのは、あくまで私の考えなので、この物語の内容とは少し語弊がある言い方をしてしまっているかもしれません。
ですが、この作品を読んで、私は、そう感じることできたし、それに感謝しているのでこういうふうに書かせていただきました。
誤解させてしまったりしたらすみません。