「祇園精舍の鐘の声、諸行無常の響きあり」という冒頭で有名な「平家物語」。本作はその平家物語を“下”からの大胆な角度でバッサリと斬り込むエッセイになっています。
青山翠雲流、もののあわれを綴った歴史文学の一石。 NHK人形劇「平家物語」を睨んでの、彼の歴史の素養をふんだんに盛り込んだ、なんとも儚げで美しい琵琶の調べを堪能できるエッセイです。 諸行無常、盛者必衰を語る上では欠かせない、作者のこれまでの実績を踏まえた語り口に、誰もが心を揺さぶられる、その美しい音楽のような文章の粋を是非皆さまにも手に取って感じていただきたい。……心をどこか、そこはかとない遠い昔へ誘わせる、小さな旅が待っている。
平家物語。誰しもが知っている歴史絵巻ではありますが、満を持しての青山翠雲氏のエッセイです。ベースは「NHK人形劇 平家物語」ですが、人形劇を観た感想と侮るなかれ。昨今の摩訶不思議、複雑なる世相をもチクリ。氏が再び日本史に触れられた時には、また是非エッセイを拝読させて戴きたい…そこには氏、ならではの「街道をゆく」「歴史との邂逅」がある……かも、しれない。