このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(479文字)
交差点を見下ろす探偵事務所を舞台に、寡黙な探偵レイジと元気な助手ジョーの掛け合いが心地よい連作短編です。淡々とした観察眼から日常の謎が解きほぐされていく過程と、その奥に潜む人の事情への眼差しが丁寧に描かれています。会話のテンポとボケツッコミの間合いが絶妙で、ユーモアと人情味のバランスが取れた文章表現は読み応え十分です。短編ごとに違う事件を扱いながらも、二人の関係性が少しずつ深まっていく構成も魅力的です。