一九三七年三月十五日のラヴクラフト御大の葬式から始まる。
プロヴィデンスの街並みが陰鬱として描かれ、御大が亡くなる寸前の病院の看護師からか黒い噂を耳にし、プロヴィデンスで調査を始めることにするが……。
ロバート・ブレイクやマリナス医師、チャールズ・ウォードなど、ラヴクラフトの小説を知っていればなお楽しめるといった風情。
私自身は、喉が詰まるような感覚さえ覚える美文体の文字圧に酔いしれました。
ネクロノミコン、などクトゥルー神話に関係する語彙が登場しますがフレーバー程度で、もちろんクトゥルー神話を知らなくても読めるようになっています。
この小説を機会にラヴクラフトへ入門してみようと思う人が増えれば何より。