日高真生の偏見と向き合って生きていく物語。
助言をくれるミツさんは、時にやさしく、時に厳しく。
同族嫌悪だからこそ同族の情報を集めてしまう衝動はよく解る。
僕も重い病気をしたけど、重篤な時期は外界に出なかったので
差別の視線は受けずに済んだ。
今はどうなんだろう?
あの一家が居るから、あの中年が居るから引っ越したって黒い噂は聞かない。
日高くんのお姉さんは弟の病状に困っていたけど
真剣だったのは伝わった。家族の一員として接してくれた。
気に食わない、面白くない……という考えの人を
鈍考劣者と据え置くと、その理解の遅さにこちらが逆に腹を立ててしまう。
木乃伊取りが木乃伊になると言うが
鈍い思考は環状線のように循環する。上手く言えないがしっかり生きようと
この物語を通じて感じた。ありがとうございます。