嫌悪していた言葉の薄さ、ある意味それは誰にとっても永遠のテーマなのだが、それを「一目惚れ」という誰もが知るありふれた言葉で鮮やかに反転させているのがとっても印象的なショートストーリーです。
観念的な語りには高校生らしい熱量があり、そこには、におい立つような青さも感じますが、それがとても心地良いです。大人になってしまってから長い時間が経つ皆さんには、この青さがまるで摘み取る直前の茶葉の爽やかな香りのように感じられることでしょう。私もそうです。
言葉では収まらない感情と、それでも言葉を必要としてしまう人間の矛盾が、短い物語の中にぎゅっとつめ込まれていました。
自分にとって「言葉」とは何かを考えたくなる一作です。
これは高校生にしか書けないなぁ。
いいなぁ。
もう一度戻りたいなぁ。
そんなことも思いました。
【レビューコンテスト応募】させてください。