仮に「ペトリコール」という言葉を知らずに読み始めたとしても、読み終えたあとにはその意味がわかり、そしてその意味はきっと心に深く残るに違いない。
雨とその匂いに散りばめられた描写が最後にひとつにつながり、そして気が付くだろう。そうだったのかと。
>彼と同じ香りがした。
間違いなく読み終える頃にはこの言葉が、ものすごく大きな意味を持つようになる。
匂いは、忘れていた記憶を一瞬で呼び戻すことがある。その感覚を、失ってしまった大切な人への想いと重ねているのが何とも切ない。
雨はいつか止む。
濡れた制服も、いつか乾く。
悲しみが消えるわけではない。
それでも、もう一度笑える日が来る。
そうであって欲しい。
静かな雨音から始まり、最後には虹へと辿り着く物語。
とても素敵です。
高校生の作品です。
高校生すごいなぁ。
【レビューコンテスト応募】